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健人side

ご飯食べて、寝る時は悩んだけど、俺がマリと寝て風磨たち3人はリビングで寝てもらった。マリは大分マシになったけど、まだ熱高いし。

「おはよ」
「ぁ...おはよ」
すぐ手を伸ばしてきたから抱っこして下におりたらみんないつも通りの朝御飯を食べてる。早いね。
「健人くんご飯？マリは？」
「パンっ」

勝利がてきぱき準備してくれてる。
「マリ、このまま食べる？」
「うん」
抱っこしてあげたまま食べさせて時間見つけて俺もご飯食べる。
「健人くん！俺、行かなきゃだから！」

そういえば聡のなんか就職セミナーだったな。元気に行ってくれたから送り出してリビングに戻る。もちろんマリは朝起きた瞬間からの抱っこのまんま。

ソファに座って一息つく。
「兄貴、心理の検査早めにしよ。不安なのはわかるけど、マリにとってその方がいい」
「うん。予約とるわ。」
スマホで予約取ろうとしたら、人気なんだ。3ヶ月先しかない。仕方ないか。

「俺勉強してくるから」
勝利も部屋入っちゃったし。マリの相手して過ごすか。熱はだいぶ下がったし。ストレスだったな。
「マリー大丈夫だよ」
「健人くんっ」
「そうだよ。マリのことを一生守り抜く健人くん。」
「うん」
お昼ごはんになっても下りてくれないから風磨が代わりに作ってくれた。

「マリ、トイレ行きな。」
「一緒に行く」
まじかぁ。さすがに下ろさせてくれてドアの前で待ってたら出てきてすぐ抱っこ要求してくる。はぁ。俺の腰と肩がやばいよ？するけど。

「兄貴、大丈夫？」
「...まぁ、マリが安心するなら頑張る」
「安心するぅ」
ちょっと楽しそうにしてくれて俺も安心する。

「ただいま！俺大学にする！」
帰ってくるなり聡がそんなこと言うから何かと思ったら就職は無理だと思ったらしい。単純な発想。
「マリ、下ろしていい？」
「えぇ！やだ！」
「風磨に交代。だめ？」
「...わかった」

聡との時間も取ろうと思って。下りて風磨のとこ行ってくれたから聡を連れて部屋に入る。
「聡は大丈夫？傷付いてない？」
「うん。大丈夫。」
「聡も成長したね。進路のこと考えるなんて」
「就職は先延ばし！大学で遊びたーい」
「勉強しろ？大学行くなら。」
しばらく聡と他愛もない話して勝利の部屋も覗く。

「勝利ー大丈夫？」
「平気！勉強してるから後でね！」
追い出されたし。下おりたらマリに風磨が遊ばれてる。でもだいぶ元気そうでよかった。しばらくは皆不安定だったけど徐々に戻っていけた。