5にん 6 (ページ18)

今日:32 hit、昨日:23 hit、合計:32,653 hit

５ページ18

勝利side

風磨くんのが痛すぎて熱をもったお尻がじんじんする。でも反省文...健人くんにこれからまだ怒られるんだって思うと怖くてめっちゃ頑張って書いた。

風磨くんに連れられて健人くんの前立ったけど、反省文読む声も震えるし、どんどん鋭くなる視線が痛いし。隅に連れてかれてコーナータイムだって思って頑張ろうと思った。

それだけダメなことしたし、ほんとはまだ叩かれる覚悟してたから。でもやっぱそれだけじゃなくて、紙挟まれて力入れて落とすなって。無理ぃ。叩かれて痛くて力入んないのにっ。

恥ずかしさとか全然ない。ただ力入れるのに必死だった。だけどやっぱり落としちゃって、その度に叩かれて厳しい言葉言われて、乱暴にお尻掴まれた。

痛くてキツくて早く許してほしくてひたすら反省してるってことを伝えてたけど、何も答えてくれないし落としたら容赦なかった。

あ...また紙抜けた。叩かれると思ってぎゅってお尻に力入れたら平手は降ってこなかった。
「30分たったよ。こっち向いて。」
言われてホッとして健人くんの方見る...けど顔がまだ怒ってる。

「全部で5回落としてた。反省足りないな？」
「足りたっ！もう二度とっしないっ！」
「お金を盗んだんだぞ？こんな程度で許せるか。30分耐えれたら終わりにしようと思ったけど忍耐力もない。5回落とした分5分な。膝乗れ。」

え...。落とす度に叩かれたし厳しく言われたのにっ！反省したのにっ！膝に乗れなくて、グズグズしてた。だってもう痛い！
「勝利、泣いても許さない。」
「兄貴、もうお尻は無理だって」
「黙ってろ。勝利、早く来い」

風磨くんが止めてくれるけど健人くんは絶対譲らなくて行くしかないから、葛藤しながら健人くんの膝に乗った。
「よし。反省できてんな。5分そのままの姿勢でいろ。風磨、冷やしタオル。」

叩かれると思って体強ばらせてたらそんなこと言いながら優しく頭撫でてくれた。風磨くんはなーんだって言いながら冷やしタオル乗せてくれて、一気に安心する。

「5分間反省だぞ？甘やかされる時間じゃない」
健人くんはそう言いつつも頭撫でたり背中さすったりしてくれるし。
「ごめっなさいっ！」
「お前がやったことは外でやったら犯罪だよ。わかるよな。もう二度とすんな。」
「わかっるっ！ごめんなさっ」

厳しい言葉を掛けられながら、健人くんの手が体を撫でて、風磨くんが手を握ってくれる。
目の入るところに置かれた黄色の砂時計が落ちきった。