5にん 6 (ページ2)

今日:19 hit、昨日:18 hit、合計:32,617 hit

２ページ2

健人side

最初の方は勝利が食べてなかったって報告してくれてたんだけど、段々なくなって、俺らがいる時は完食できるようになってきたからまぁ食べてんのかなと思ってた。

でも絶対おかしい。体重が順調に増えすぎてるし、なのにマリはずっと軽いまんまだし。だから直接聞いてみたらやっぱり。食べてないじゃん。

「勝利、どういうこと？」
キッチンでなんかしてる勝利に声かけたら気まずそうにこっちにきた。
「ごめんなさいっ食べてないのに報告しなかった」
「...それだけ？」
体重計、絶対おかしいもん。ちょっと睨みながら言ったら焦ってるし。

「体重計...いじった」
「ったく。俺らがマリのこと苛めて食べさせてる訳じゃないことわかってんだろ？体の小ささを皆心配してやってんの。」
「ごめんなさいっ」

「後でお仕置きな。体重計まずここに持ってきて直せ。」
そしたら洗面所行って取ってきてなんか初期数値を弄って戻してる。
「マリ、乗ってみ？」
何も知らなかったっぽいマリが素直にのってビックリする。

「軽すぎだよ！何してんの！」
「ぇっとぉ」
「ごめんなさいっ」
「もう。今から食べなさい。柔らかいうどんしてあげるから。どうせ今日も大して食べてないんでしょ？」

軽さにビックリして胃に悪くないように茹でまくったうどんを出す。嫌そうだな。
「このちっさい器分でいいから食べて。」
「もっお腹いっぱいだもんっ」
「マリーごめん。食べて？」
勝利が涙目で食べさせようとしてる。責任感じてんだな。

「ひっく！無理だもん！」
「...マリごめん。俺が悪いの。食べれる？」
れんげに切れた麺を乗せて口元に勝利が持ってく。
「んっ」
「お、食べれたね。頑張ったぁ」
「美味しいっ食べれるっ」

なんか急に元気になって器１杯分食べれたんだけど。なんなのこの子。
「いいよ。頑張ったな。」
抱っこしてやったら嬉しそうだし。食べること自体は嫌がってないからこっちの努力次第なんだよな。

しばらくマリの相手して寝かし付けてから勝利の部屋に行く。
「勝利ー」
「健人くんっごめんなさい」
「うん。ちょっと最初の導入だけ頑張れば食べれるから。めんどくさいかもだけどやってあげて？」
「うんっ」

「報告しなかった分はこれから徹底させるからいいけどさ？体重計弄るのは無しじゃない？」
そう言ったら一気に顔が沈んだ。やっぱお仕置きあるんだぁって。
「ベッドに上半身乗せて。」