5にん 5

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健人side

そのあとの授業中もめっちゃ女子たちからの視線感じたし。何より、マリ人気者だ。俺にぎゅってしてるの見て、めっちゃみんなに可愛いって言われてた。可愛いよな。わかるわかる。教室の中で1人だけ輝いてるもん。

全部の授業が終わって、マリと○○ちゃんと俺と先生だけが教室に残った。2人は楽しそうに喋ってるし。この後親御さんが来るんだって。

「失礼します。」
「あ、この度は、マリが不快な思いをさせてすみませんでした。きちんと指導もしましたので。」
すぐに頭を深々と下げたら、2人が楽しそうな姿見て笑ってる。

「いえ、騒ぎすぎました。本人がいいって言ってるのに別室登校とか言って。すみませんでした。これからもよろしくお願いします。」
「すみませんでした。」
いい人っぽい。よかったぁ。ちゃんと謝ったら許してくれたみたいだし。

その後は2人が楽しくしてんの邪魔できないから喋ってたら大分ませた子らしい。マリー危ないよー。気を付けて。マリが襲われないか不安だわ。それぞれ帰ることになって、手を繋ぐ。

「よかったね。明日からすぐ元通りだね」
「うん！よかった！...けどお仕置き見られたぁ」
「ちょうどいいんじゃない？浅はかな行動すんなってことだよ。」
「はぁい」
「反省中のそういうのには厳しいよ。知ってるでしょ？」
「知ってる！でも健人くんありがと！ずっと一緒にいてくれて！」

やっぱり飛び付いてくるから受け止めるけど、こんな可愛い子、襲われそうだわ。
「マリ、好きな人いるの？」
「みんなすきー」
ほら。めっちゃ幼くない？赤ちゃんみたい。

「あのね、マリが水着でかくれる部分触られた時もちゃんと俺に言ってね？嫌な思いしたり、気持ち悪いなって思うことがあったらすぐ言いなさい。」
「わかったぁ」
「もちろん、してもだめだよ。昨日の話理解してるよね？」
「うん」

それからマリのことをどう守るかめっちゃ考えた。幼すぎるから女子に無理矢理迫られたら簡単にやられそう。それは困る。

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