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聡side
貰ったんだもん。好奇心につられて。でも1人で試すのは怖くて、勝利に内心ちょっと止めてくれることを期待しながら言ったらなぜかやることになった。それにマリにまで吸わせちゃったし。
消臭スプレーをしながら、ばれた時のことを考えてた。土下座かな。すぐ土下座しよ。捨てられないようにだけ頑張んなきゃ。吸殻は近くのコンビニのゴミ箱に捨てに行った。
勝利がキッチンでご飯作ってくれてる。いい匂いしてきたし。今日は2人とも遅い日って言ってたから匂いは多分大丈夫。勝利に呼ばれて3人でご飯を食べた。
「なかったことにしよ。今日のことは。」
「うんっ一生秘密ね。」
「何があっても言っちゃだめ。」
また3人で誓い合った。
ただただ不味かったもん。それで美味しい勝利の料理を食べてたら、思ってたよりだいぶ早く健人くんが帰ってきた。
「ただいま」
「っ！おかえり！早かったね！」
慌てて出迎える。健人くんがリビングには来ずにすぐに着替えに上がったからヒヤヒヤしながら待ってたら、怪訝そうな顔で下りてきた。
「どしたの？なんかすごい匂いなんだけど何？」
「えっ？！なんの匂い？」
「消臭スプレー。すんごいよ？家中。2階もだし、ここも。」
全然気付かなかった。もしかして鼻が馴れちゃったのかな。もう勝利も俺もマリも泣きそうな顔になる。絶対バレる気がする。
「何かあるなら先に言って？」
勝利と目を合わせたらちっさく首を横に降ってる。そうだよね。言えないよ。マリも黙ってうつむいてるし。
「はぁ、何か知らないけど、言えないようなことしたの？」
「し、してない！」
「僕もっ」
「俺も」
とにかく隠し通すしかない。
「あのね、バレるから。嘘はやめて。何したの？言いなさい。」
あんまり3人揃ってこんなことってないから、すぐ追い込まれる。どうしよ。もう言っちゃおうか...。勝利をチラチラ見たら勝利も迷ってるっぽい。マリはもう涙がポロポロ出てるし。
「言いに来るまで、ご飯はいらない。俺、部屋にいるから。」
ホントに何も食べずに2階に行っちゃった。
「ねっどうするっ」
「絶対言えない。無理。」
「このまま寝るの？無理だよぉ」
「もっ！けっとくんっ！怖いっ」
埒の明かない相談をひたすらしてた。
「なんか別のことにしよ。なんだろ、えっと、匂いに関することでしょ。」
「...聡、来い」
マリを慰めながら逃れる方法を話し合ってたら急に健人くんの声が聞こえた。
3人同時に体がビクッとして恐る恐る声の方を見る。
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ゆう - 智loveさん» リクエストありがとうございます。考えてみますね。 (2022年2月10日 12時) (
レス) id: f79c0ecdd4 (このIDを非表示/違反報告)
智love(プロフ) - いつもお話し楽しく読んでます。リクエストしたいですマリちゃんの耳鼻科系のお話し見たいです隠して悪化させてしまい治療後に怒られちゃう感じでお願いしたいです (2022年2月10日 1時) (レス) id: 24808759d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年2月8日 12時
