5にん 24

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勝利side

俺は鬼だよ…鬼。めっちゃ厳しかったもん。でもあれを逃げずに耐える風磨くんすげ〜って感じ。マリと聡とお風呂で遊びながら、さっきのお仕置き思い出してた。

「あ〜しょーりアヒル取ってー」
「はい」
湯船から飛び出たアヒル渡してやったらキャッキャしてるよ。
「そろそろ上がる？」
「う〜ん…ちょっと静かにして？」

聞き耳立てたらね、叫び声聞こえないから終わったかな…？
「上がろっか」
「え〜まだ遊ぶ〜」
「のぼせちゃうよ。マリ、上ろ？健太くんに抱っこして欲しいでしょ？」
「だって怒ってたもん」

まぁね。怖かったよね。
「もう怒ってないと思うよ。マリ」
「勝利ー！聡！マリ！そろそろ上がりなさい！のぼせるよ！」
「ほら。呼んでるし」
「早く上がりなさい！いつまで遊んでんの！」

ちょっと声が怒り気味になってきたから、まだアヒルと名残惜しそうなマリを急かして3人で出た。
「水出しっぱなしにして遊んでたんじゃないだろうなぁ？」
「してないしてない！アヒルで大人しく遊んでたよ！」
「ほんとかぁ？」

廊下で待ってた健人くんに3人まとめて抱きしめられた。
「ごめんな。ダメ兄貴で。怖かった？」
「ぅん…怖かった」
「ごめんな。でも3人は絶対しちゃダメ。賭け事はしないで。約束ね」
「うん」
「じゃあマリ、髪の毛乾かそっか」

健人くんがマリのこと抱っこしてリビング入ったから、俺らも続いてはいる。ぁ…風磨くん寝てる。お尻に冷やしタオル置かれてそのままソファで寝ちゃってる。

「よしっ。歯磨きしたら寝よっか」
「ええ〜テレビ見たい〜」
「アニメ？」
「うん」
「1話だけだよ」
「わかった！」

寝てる風磨くんの前に座ってマリがテレビ見始めた。俺と聡はそれぞれスマホ触ってたんだけどね…
「んっ…ったぁ」
「風磨起きたの？起きたならシャワーかかってきな？」
「いだっ！」
健人くんがタオルの上からお尻ポンって叩いたら悲鳴上げてる。

わかるよ…俺もお仕置きされた後寝ちゃって起きた時、いっつも最悪な気分になるんだから。でも風磨くん、俺らがいるの確認して気まずそうに顔クッションに沈めてる。

「さ、マリ〜1話だけって言ったでしょ。上がるよ」
「えぇ〜あと1話ぁ！」
「だーめ。約束守れない子はお尻痛くしないとなぁ」
「？！守れるよ！ほら！消した！」
「ふふ。じゃあ上がろっか。勝利も聡も、早く上がりなさい」
「はぁい」

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