5にん 24

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勝利side

聡とマリか風磨くんのお仕置き見るの多分初めてくらいだよ…。俺は一緒に怒られたこと何回かあるけど。泣き出したマリに困ってたら風磨くんがびっくりすること言ったんだもん。

え…？あの風磨くんの板の賭け事禁止って…健人くん賭けてたの？！信じられない…そりゃ健人くん大激怒するよ。でもね、最悪の時は健人くんにしなさいって。まぁね…多分健人くん、自分じゃなくて俺らのこと賭けてたらもっとブチギレてると思う。

風磨くんは泣いてないけど、震える声で下向いたまんま。
「勝利、マリのこと抱っこしててやって」
「あ、うん」
「ふうぅぅぅ…砂時計青と紫と自分の板持ってこい。持ってくるまでにかかった時間最後に追加する。早くしろ」
スマホでもう時間測り始めたから、風磨くんも慌てて立って2階上がった…

「健人くん…風磨くんのこと大好きだよね？」
「大好きだよ。聡」
「そっか…」
ガチャ
「ん。1分な。お尻出してその机に上半身乗せなさい」
「…兄貴っ聡たちっ」
「それも含めて罰だ」

風磨くんがめっちゃ目瞑りながらバッてズボンとパンツ下ろして、タオルが敷かれてる机の上に上半身乗せてる。俺だったら無理。マリに見られてる前でこれは…めっちゃきつい。

「自分がしたこと反省しなさい」
健人くん、紫の20分の砂時計風磨くんに見えるようにひっくり返した。
バチイィィィン！
「うっ…」

つっよ！！めっちゃ強いんだけど。怖がってるマリが見なくていいように抱きしめながら見てたんだけど、ほんとに馬鹿力全部使ってるんじゃないってくらい。強い。

「勝利…強すぎない？」
「ほんとにね」
バチイィィィン！バチイィィィン！バチイィィィン！
「うあっ…うっ…うぅ…」

もう風磨くんのお尻は真っ赤なのに、まだ砂時計は半分以上残ってる。健人くんの顔が、あぁ俺らのこと本気で叱る時ってこの顔してるよな…って顔で、すごい悲しそうなの。辛くなっちゃう…

聡も同じこと思ったのか、俺の手ぎゅって握ってきた。
「ぐずっ…ぐすんっ」
「マリ、大丈夫大丈夫。泣かないの」
バチイィィィン！バチイィィィン！バチイィィィン！
「うあっあっあー！！」

「マリ、ジュース飲もっか」
「ぐすっ、ぅん」
まだまだ終わらなそうなお仕置きを見せないように、キッチン来てジュース飲ませた。聡も着いてきたし。さっき冷蔵庫開けたらね、すごい数の冷やしタオル置いてあったよ。

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