5にん 21

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健人side

聡がいい役目果たしてくれて、風磨も謝れたし平和だったんだよ。マリもお腹満たされて満足そうだし。勝利はしばらく下2人のこと任せちゃったから俺の膝の上で充電してる。可愛い。

でもさ？一つ重要なのが残ってるのよ。
翌日、菓子折り買って聡連れてゲーセン来た。スタッフさんに頭下げて、聡もちゃんと謝ったんだけど…

「出禁…なんですよね？すみませんでした」
「あぁ、うちのバイトが言ったみたいで。出禁ということではないですが高校生になるまでは保護者と来てください」

よかった…出禁の場所があるなんて嫌じゃん。通るたびに嫌な思いしそうだし。聡もホッとした顔してる。だけど、聡にはちょっとペナルティは必要かな。調子乗ったり、それこそ反抗期とかで同じことしそうだし…

帰って、改めて俺の前に立たせて両手握る。
「聡？絶対ダメなことしたんだよ。わかるな？」
「ぅん」
「じゃあ俺との約束。２０歳になるまでゲーセンは俺が風磨と行くこと。わかった？」

「ぅん。もー行かない…」
「そう？別に一緒ならいいんだよ」
「んーん！もーいぃ」
「そっか。まぁ今回のことはこれで終わり。わかったね」

「抱っこ」
「いいよ。おいで」
控えめにぎゅーってしがみついてくる。可愛いんだから。

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風磨にゲーセン連れてけって泣きついてる聡見てると思い出した。あれ以来ほとんどゲーセンなんて行かなかったのに珍しいな…

結局ね、しばらくごねて風磨に連れてってもらってた。あのころと違って風磨はもう大人だし、聡もしっかりしてるし…って思ってたんだけど、泣きながら聡が帰ってきた。

「兄貴、今から10分和室使うから。聡、おいで」
「ん〜ゃだあ」
またなんかやらかしたのか。風磨がさっさと腕引いて行っちゃったから冷やしタオル準備するかぁ。

ほんとに10分しないくらいで風磨に連れられて聡が出てきた。やっぱりお尻かなり赤いしね。
「兄貴に報告しなさい」
「ひぐっ…ぐすっ…ん〜」

「聡？どうしたの。なんで怒られちゃった？」
「うぇっ…ひっくぅ…お…金置いてあったの…勝手にっ！ぐすっ使ったっ」
風磨が説明してくれたけど、両替機のとこにあった千円札勝手に取って使ったらしい。

置き忘れとはいえ流石になしかな。風磨に厳しくされたっぽいから俺からはゲンコツだけ落としといた。ほんとにもう…

★ふまそうのリクありがとうございました！

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