5にん 20

聡・マリ ページ35

★リクありがとうございました！
聡side

最近つまんないんだぁ…なんかいいことないかなぁ。
「ねぇそーちゃんっ遊ぼおよぉ！」
「マリ〜つまんないね」
「つまんなーい」
「ぁ…悪戯しちゃおっか」

思いついちゃった！マリに作戦話したらいいじゃんって！ふふ…楽しみ！
「聡〜マリ〜ご飯できたよ」
「はーい！じゃあマリ、作戦開始だよっ」
「うん！！」

「うわぁっ…痛いー！！」
2人で2階から降りて、最後の階段一段のとこでマリが転けた振りした。そしたら勝利がすぐ来るでしょ？…ほら。
「どうしたの？転けた？どっか打った？」

勝利がマリ抱き起こして膝とか見てる間に、食卓行って、勝利のお味噌汁にそーっと食器用の洗剤入れてみる。あっ入り過ぎたかな…まずってなるのかなぁ

全く怪我してないマリが勝利に甘えながら食卓来た。
「どこも怪我してないじゃん。びっくりしたの？」
「ぅん」
「聡、マリが転けて痛いって言ってたんだからちゃんと見てあげないと。何してたの？」

びっくりしちゃった。勝利にそんなこと言われると思わなくて。
「えっ…あ、ごめん。今日のご飯何かなって…」
「うん。何もなくてよかったけど、ほんとに怪我してるかもなんだから次から声かけてあげてよ？」
「うん…」

別に怒られてるわけじゃないんだろうけど、なんか怒られた気分になっちゃった。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「あれ？どしたの？喧嘩でもした？」

マリが席着いてニヤニヤしながら勝利の味噌汁覗いてるの見てたら、健人くん帰ってきちゃった。
「ううん。なんでもない。今から食べるの。健人くんの味噌汁入れるね」
「そ？いいよ。自分でする。今日もご飯ありがとな」
「うん。じゃあいただきます」

なんか今日の勝利、大人だぁ…俺が怒られた気分になったの察して背中ポンってしてきた。それで食べ始めて、勝利が味噌汁に手つけるのチラチラ確認しながら待ってた。

風磨くんも途中で帰ってきて、盛り上がってもういつも通りの空気だったの。それでついに…勝利が味噌汁食べた。
「あれ…？」
「ん？どした？勝利」
「なんか…味噌汁味変じゃなかった？」
「え？いつも通りおいしかったよ？」

「気のせいかな…なんか苦い気がする」
「なんか食べた？」
勝利が首傾げながら全部飲み切って、正直拍子抜けしちゃった。こんなもんな反応なんだぁ…面白くない。

「ちぇっ…」
「マリ？何舌打ちしてんの」
まりも同じこと思ったみたい。まずーうげーって反応期待してたのにね

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