5にん 20

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聡side

喧嘩して、暴れて、何よりお皿投げちゃったから厳しいとは思うんだけど、でも100回…健人くんめっちゃ怒ってて怖いし。風磨くんにお仕置きって言われたし。

「もう…じゃあ聡が俺な。マリ、風磨にしっかり反省させてもらいな」
「やだーー！！！」
「聡おいで」

マリがあまりにもヤダヤダ騒ぐから、騒がずに黙ってたら健人くんに腕引かれてあっという間にお尻出された。
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「ぅっ…」

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「痛い…っ！いっ…ん〜！」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
あ〜！無理！めっちゃ痛いんだけど…

多分50回くらいで、痛すぎて思わず手で庇った。
「手どけなさい」
「もっはんせっしたからぁっ」
「反省したならどけなさい」
「ひくっ！…ん〜！！」

隣ではマリが風磨くんに普通にお仕置きされて号泣してるし、俺っ…どけれないよぉ！痛いもん…それでどけれずに泣いてたらぐって手捻りあげられて、足の付け根に連続で落とされた。

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「うあぁぁぁ！いだいぃぃ！」
「やだったらどけなさい」
一旦止められて、もうすぐどけた。痛すぎたもん

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「いっ…うぅっ！」
きっちり100回いかれて、もうお尻やばい。めっちゃ痛いし…マリも風磨くんの膝から下ろされてる。

「2人とも、お互いに言うことがあるでしょ？」
「…ひぐっ…ぐずっ！いだっかっだぁ！」
「ぐすんっ…」
健人くんにお皿投げてごめんなさいは言えるけど、マリに謝りたくない…

だってマリがおちょくったのが悪いじゃん。ご飯前の喧嘩だって、マリが楽しみにしてるお菓子って知らずに食べただけだし。俺悪くないじゃん。

「ひっく！マリ…がっ先っ」
腫れ上がったお尻さすりながら言ったら健人くんに呆れた顔された。
「やっ！ぐすっ…そっちゃがっ…ひっく！さきぃ！」
「やだっ！だってマリが悪い！」

「ぐずっ…そーちゃが悪いぃぃ！」
結局お互い先に謝るのがどうしても嫌で、お尻ももう痛くされたのに、それでも謝らなかった。しばらく2人でめっちゃ言い合ってたら、急にパンって音がした。

ビックリして振り向いたら健人くんが手叩いたみたい。
「なっに…」
「廊下で正座してなさい。2人とも。ごめんなさいお互いにできるまで」

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