5にん 2 (ページ29)

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勝利side

健人くんがマリ連れて出掛けたから夜ご飯、担当じゃないけど気晴らしに作ってた。で、思い付いたんだ。マリの食べれない夜ごはんにしよって。最近邪魔ばっかされてイライラしてたし。

どのメニューにもマリが嫌いなもの入れて、ごはんも炊き込みご飯にして食べれないようにした。でも健人くんが多分食べれるもの作るからそれだと意味ないから、とにかくある食材全部すりつぶしてうまく作った。

ご飯作ってあげたんだからお仕置きとかにはならないでしょ。マリを懲らしめたかっただけ。そしたらやっぱり健人くんが作ろうとして困ってる。作戦成功だよ。

なのに健人くんが俺たちにはあんまり食べさせない冷凍食材をマリに出してる。なんでそんなマリに甘いのかな。好き嫌いなんてわがままじゃん。話があるって言われて、まぁ注意くらいなら受けるかと思ってた。だってマリが悪いじゃん。

健人くんが俺の腕掴んで座らせる。正座はしなかった。
「こういう意地悪するやつだっか？」
「意地悪じゃないけど？俺はご飯作っただけだし」
「わざとだろ？マリが食べれないのばっかり」
「関係ないけど？俺は作りたかったから作っただけ」

めっちゃため息つかれてる。
「じゃあなんでほとんどの食材使ったの」
「え？明日買い出しの日だからいいじゃん」
「...勝利、その態度続けるならいいんだね。」

健人くんの声が低くなってちょっとだけ内心焦る。でも聡もマリも部屋にいるしここでは叩かれないとたかをくくってた。

ぐいって抵抗する間もなく膝に押し倒された。
「なにすんだよ！やめろよ！」
足バタバタして逃げようとするけど意味ない。すぐにパンツ下ろされて顔が真っ赤になる。
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！

厳しい平手が降ってきた。
「やめ！なんで！ひどいよ！やめて！」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！

暴れてるけど、2人に見られてるから泣きたくなくて我慢してた。そしたら40回くらいで膝から下ろされた。

「ひどい！俺悪くないじゃん！好き嫌いするマリが悪い！」
「勝利、壁に向かって立ちなさい。」
うわっ。やだぁ。これ最近なかったのに。

「早く！」
渋々立ち上がるけど、逃げたい！俺お仕置きされるほど悪いことしてないのに。でも逃げるに逃げれない。だって風磨くんと健人くんに両サイドから腕持たれて壁に連れて行かれてる。

立つしかないから立つよ。でも絶対謝らない！