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風磨side
兄貴と聡が一緒に帰ってきてビックリしたし、兄貴の顔が今から説教しますって顔だから先に3人で食べてた。隣から泣き声とお仕置きの音聞こえるけど。
「風磨くん、聡呼び出しかな?」
「どうだろうね。そうなんじゃない」
「俺、冷やしタオル作っとくね」
勝利がすぐに水で絞ったタオルを冷蔵庫に入れといてる。
呼ばれたからタオルとクリーム持って行ったらまぁまぁ叩かれてんな。兄貴も顔暗いし。
「風磨、明日7時くらい暇?」
「え?うん」
「じゃあさ、俺も7時には帰れるようにするからなんか菓子折り買っといてくれる?」
「あぁ。うん。」
怪我させたんだな。右手叩かれた感じあったし。聡が部屋に行ってから兄貴が話しかけてくる。
「相手のお母さん結構めんどくさい感じだった。」
「へぇ」
兄貴がそんなこと言うなんて珍しい。
「家族のこと言われたんだって。親がいないとか。」
「...20歳まで話さないんでしょ?」
「そのつもりだよ。聡の親の話は受け止めるには重すぎる。知ったら聡は一生、逃れられないんだから。」
そうなんだよな。聡の過去だけは俺も知ってる。それに聡のお母さんは生きてるし。
翌日、兄貴と2人で菓子折りと治療費もって謝りに行ったら本当にめんどくさかった。散々なじられて、こりゃ聡も嫌なこと言われたんだなってわかりすぎるくらいだった。
「疲れたぁ」
「な。すんごい家だった。関わるなって言われたけど俺も聡に関わって欲しくないわ。」
「俺も」
家に帰ってすぐに謝りに来た聡を2人でいっぱい褒めた。いいところばっか言って、撫でて抱き締めた。聡はちょっと照れてたけど。
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年2月1日 14時