5にん 2 (ページ17)

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勝利・聡・マリページ17

健人side

「おやすみ」
「おやすみねー」
みわな自分の部屋入って寝ちゃった。俺も寝よっかなー。まだそんな眠くないけど明日も仕事だし。

そう思ってベッドに入って寝た。
「にき！兄貴！起きて！」
...風磨？何時だよ。
「3人がいない！起きて！！」
え？！どういうことだよ！急に目が覚めて焦ってる風磨と目が合う。

「俺、夜中にトイレ行って帰りにマリの寝顔見ようと思って部屋入ったらいなくて、聡も勝利もいなかった！電話しても出ないし！」
「探しに行こ」
意味がわかんない。勝利まで？聡とマリだけならまだわかるけど、勝利もってなると急に危ない気がしてくる。馬鹿みたいに焦って、不安すぎて泣きそうだ。

「風磨は家にいて。俺外見てくる。帰ってきたら教えて！」
「わかった！」
俺はすぐにスマホと財布だけもって家を飛び出した。車の方がいいかな。車にしよ。深夜だからほとんど人いないし、ゆっくり車を走らせながら目を動かす。

prrrrr
「もしもし？」
「○○交番の者ですが、中島健人さんですか？」
「はい...」
息が止まりそう。何かあったんじゃ...
「勝利くん、聡くん、マリウスくんの保護者の方ですか？保護してますので交番まで来ていただけると。」
「わかりました。」
馬鹿！すぐに風磨に電話して家の前で待ってるように言う。逆方面だから風磨拾って連れていく。

「乗って！」
「どこ行くの？いたの？」
「警察から電話。保護したって」
「はぁ？！どういうこと！」
「わかんないけど取り敢えず交番来てくれって」

2人とも不安で、無言で車を走らせて交番に着いた。
ガラッ
「中島です。3人は？」
「奥です。入ってください」
通されて、3人が身を寄せ合って座ってるのを見て一気に力が抜ける。マリ、寝てるし。

「...はぁ」
「兄貴！」
思わずその場で座り込みそうになったのを風磨が支えてくれて持ち直す。
「あの、3人が裏の山に歩いていこうとするところを見て声かけたらどうも未成年っぽかったので保護しました。」
「ご迷惑お掛けしてっすみません」
「書類だけ書いてもらえれば帰っていただいて大丈夫です。」

風磨も俺も、3人を抱き締めたくて仕方ないし、しばきたいけど気持ちをできるだけ落ち着けて震える手で書類を埋める。

「うん。これで大丈夫ですよ。お若いのに、お兄さんですか？」
「はい。ご迷惑お掛けしました。帰るよ。」
3人の方見て言ったら立ち上がって俺の方に来る。
バチィィィン！
「っ！」
思いっきり勝利の頬を叩く。

「乗れ」