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マリ ページ12

風磨side

「おはよ」
「おはよー」
「...マリ?待って。なにその制服」
兄貴がマリになんか言ってるから見たらえ?!何あれ。近くに行ってよく見る。

「襟切れてない?」
「で、縫ってある。自分で切って縫ったの?」
「上手くできたんだけどダメかな?」
普通に返事してくるじゃん。

「えーっと、マリ?そのまま学校行くつもり?」
「うん!もちろん」
「風磨、朝から悪いけど、俺の部屋のクローゼットの一番奥の箱に確か勝利の制服はいってるから取ってきて!」

言われて俺も慌てて探しにいったら本当にあった。記憶力すげぇ。
「マリ!これ着て!」
着せたらまぁいい感じかな。そんなに違和感ない。

てか兄貴は頭抱えてるし、マリはビックリしてるし。
「マリ、時間ないから帰ってから話聞くわ。行っといで。」
「いってきまーす!」

めちゃくちゃ元気に行ったんだけど。え?いじめ?
「兄貴、いじめじゃないよね?」
「え?!あ!その考えなかった!マリ自分でやったって言ってたっけ?」
「上手くできたとは言ってたけど、元に戻そうとして縫ったってことは誰かに切られたんじゃない?」

お互い無言で目が合う。それなら学校行かせない方がよかった...。
「今日大学何限?」
「3限!行ってくる!なんかわかり次第すぐ連絡する!」
兄貴はもう仕事行かなきゃだから慌てて車に乗って通学路を行く。あ、いた!

「マリ!待って!」
車の中から声かけたらびっくりしてるけど止まってくれた。
「それ誰に切られたの!」
「え?○○くん」
いたって普通に答えてくるんだけどなんなんだ?

「なんで?」
「体育終わりで切れてた!」
...いじめじゃん。それは。本人がぶっ飛んでるおかげで気付いてないけど。

「わかった!送ってあげるから乗りな!」
そしたら車に乗り込んできてなんで来たの?って言ってる。どうしよ。学校行かせるべきなのかな。

「マリ、嫌なことない?学校で」
「うーん美術は嫌かな」
「なんで?」
「絵、苦手だもん!」
そういうことじゃないんだけど、めっちゃ楽しそうに喋ってるから行かせるか。今日は絶対早く帰ってこよ。

「ん。行ってらっしゃい!楽しんで!」
「行ってきまーす」
フツーに車から降りて行っちゃった。すぐ兄貴に電話する。仕事まだ大丈夫かな。

「なんかわかった?」
「本人が気付いてないけどいじめだと思う。体育終わったら切られてたって」
「...わかった。すぐ帰る。」
え?!帰る?!マリのこと送り出しちゃったよ?

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作者名:ゆう | 作成日時:2022年2月1日 14時

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