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風磨side
旅行は行きたいよな。そりゃみんなで行けるのが一番なんだから。俺だってそう思って頑張ったけどダメでもうショックで兄貴に暴言吐いて、自分で決めたことなんだから受け入れなさいって諭されて、行く直前まで怒ってたから最後は怒られて見送った。
でも、行っちゃってからは勉強してた。ずっと。悔しいからめっちゃ勉強して、兄貴が用意してくれてたご飯食べて、時々LINEで旅行のことには触れずにただ頑張れとか息抜きしろよとか送ってくれるから、怒ってたことも反省したし。
帰ってきてから謝って、お土産というか受験の応援グッズとお守りもらって、また頑張れた。けど、俺的には勝利には向いてない気がするけどな。1人にしたらどんどん自分を責めて落ち込みそうだし。
でもやるって決めちゃったから、一緒に頑張ってやったけど、帰ってたら分かりやすく落ち込んでる。
「勝利、部屋来る?」
誘ったら来たから一緒にベッドに座って話す。
「難しかった?」
「うん」
「そっかそっか。悔しかったな。」
「悔しい。頑張ったのに。」
「な。頑張ってたの知ってたよ。大丈夫。次に繋がるから。」
「...ん。楽しんできて。」
すごい落ち込んで部屋に籠っちゃった。ほらぁ。向いてないって。しなければよかったな俺の時の話。
「ただいまぁ...あれ?どしたの?聡、マリ。」
兄貴帰ってきちゃった。勝利多分今日ご飯担当の日だけど作ってないな...。慌てて下におりる。
「おかえり、パパッと作るから兄貴手伝って。」
「いいけど勝利は?」
「模試だったの。」
あーって顔して手伝ってくれるから2人でさっさとスパゲッティ作って食べさせる。
「お腹空いてた?ごめんな。」
「ううん。勝利、大丈夫なの?なんかすごい落ち込んでたけど。」
「まぁ色々あんだよ。」
2人が食べ終わって、兄貴と話す。
「ダメだったの?」
「っぽい。難しかったって。もう落ち込んじゃって。失敗したわ。俺のやり方なんだから勝利が同じやり方する必要なかったのに。」
「まぁあくまで例としてあげたのを勝利自身がやるって決めたんだからお前が悪い訳じゃない。」
兄貴はちょっと悩んで、ご飯作って持って上がった。食べる...かなぁ。心配で聞き耳たててたら、
ガンッ!って音がして兄貴の怒鳴り声。
「勝利!ものに当たんな!」
あぁやらかした?もうほんとに。そういうとこあるよな。一応見に行ってみたらごはん茶碗割れてる。投げたんだな。
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年2月1日 14時