5にん 17

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健人side

風磨はなぁ...ま、多分勝手に夜までには帰ってくるからいいや。勝利は結局言えなかったから説明した。そしたら、まぁそうなるよね。

聡とマリの手引いてジュース飲ましてたら...あれ？風磨だ。怒るから、声は掛けずに見てた。あーあ。後悔してんだな。反抗したこと。連れてってやるか。

10分くらいしたとこで声かける。
「風磨、病室戻るよ。勝利が怒られて泣いてるから」
「は？」
「いくよー」

２人の手引いて戻ったら、風磨もついてきた。ほーら。泣き声が聞こえる。言葉だけであんだけ泣かせれるんだから、お仕置きなんてしなくてもいいのになぁ。

「ただいま」
「おかえり。健人、勝利は30でいい」
「...えぇ」
「ごべっ！なざーー！！」

号泣既にしてんのに、しなきゃダメ？
「家でいいでしょ？」
「ちゃんとやれよ」
「はいはい」

「...ごめんなさい」
「いいよ。風磨、頼むよ。大人になりなさい」
めっちゃボソッと謝った風磨にも返してあげつつ、勝利のこと抱き寄せてる。

「勝利、悪いことしたら叱られるの。お仕置きある。分かってたでしょ。健人に迷惑かけるな」
「うあぁぁぁん！！」
「ったく。泣かない。勝利はいい子になれるから泣かないの」

結局泣き止まないままの勝利連れてみんなで帰った。また明日勝利と来よっかな。家ついて、聡とマリにお菓子あげてから勝利を和室に呼ぶ。

「終わらせるよ」
「けっとくーー！！」
「泣かないで。誰も多少成績悪くても怒んないでしょ？糊付けしたから怒られたの。説教厳しかった？」
「ひっくぅ！けっとく！！がっいいっ」

ま、俺は怒んないもんな。あんまり。親父と違って。そうは言っても毎日泣いてるくせに。親父に会いたいって
「親父怖かったか」
「んっ！ぐずっこわっかったぁぁっ」
「はいはい。明日ちゃんと改めて謝れたら抱っこして貰いな？」

キョトンとした顔で俺のこと見てる。
「あしったっ？」
「そ。明日は２人で親父のとこ行こうね」
「...んっ」
「じゃあ頑張ろ。膝おいで」

そしたらしぶしぶ乗ってきた。親父も甘いけどな。30でいいなんて。俺ん時そんなんで終わんなかったぞ？

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「いたいぃぃっっ！」

「ん。終わり。冷やすか」
「けっとく！」
すぐに抱きついてくる勝利を抱っこしてリビング戻る。風磨がマリが溢したジュース拭いてくれてる。珍っ

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