5にん 17

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健人side

通知表の日だなって思って早く帰った。じゃないと聡がずっと楽しくないでしょ。マリは学業面では心配ないし、生活面もまぁ、もう全部知ってるから問題ない。

勝利は微妙だけど勉強は頑張ってたの知ってるし。それで帰ってみたら...やっぱり。聡だけひどいねぇ。ま、勉強は置いといて遅刻ってなんだよ！ぜんっぜん知らなかったわ！毎朝同じ時間に出てんのに。

よっぽどギリッギリに出てたんだな...膝ぽんって叩いたらすぐに乗ってきた。10回だからな。そんな構えてないんだろ

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「んっ！いたいっ」
きっちり10回終わってすぐに膝から降りようとする聡の体捕まえて下ろさないようにする。なんでって顔してるけど。

「聡、当然のようにお尻叩かれてるけどさ、普通は高校生には必要ないもんだぞ。お仕置きされるようなことばっかすんな」
「...うん」
「恥ずかしいことだよ。気を付ければこんな風にお尻痛くされないし、俺だってしたくない。わかる？」

「ん」
「うん。じゃあよし。気を付けろよ」
聡を膝から下ろして頭撫でてやったらすぐお尻しまって部屋行っちゃった。甘やかさせて欲しいなぁ

「健人くん終わったならご飯手伝って！」
「あーごめんごめん」
勝利に呼ばれたから一緒にご飯作る。
「遅刻？」
「そう。今回は勝利は何もなくてよかったわ」
「...まぁ成績表は、痛い思いしてるから」

苦い顔で言ってるけど、俺と風磨と同じことしたんだよ。勝利は。俺と風磨は中３と中１の時に一緒に糊付けしたけど、勝利は中１の時だったな。

「なんで糊付けしたんだっけ？」
「いやぁ...成績が思ってたより悪くて悔しかったの」
「小学生とは違ったんだったな。確か」
「そ。まぁ気にしたのなんて最初だけだったけどね。それ以降はなんも気にしてなかったし」
「ちょっとは気にしろよ」

見事に成績下がったもん。中３にかけて。でも、やればできるから受験には困らなかったけど。ちゃんと努力できるタイプだし。

勝利→←聡

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