5にん 15

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勝利side

聡には強がって、電話出ないとか言ってたけど内心バックバクで、もう絶対お仕置き厳しいの分かってるし。交番連れてこられた瞬間に折れた。あ...すぐ謝ろって。

健人くんが思ってたよりは穏やかな顔で入ってきて、謝って、車の中でも冷静に話きいてくれて、これはいけんじゃないかって思ってた。ワンチャンお情けないかなって。

なのに...家入った瞬間に聡がダッシュて逃げたからビックリした。この状況で普通逃げないでしょ！1人で叱られるより2人の方がいいに決まってんのに！

健人くんももはや呆れて怒鳴ったりせずに話に行ってたけど。俺はもう怯えて正座。風磨くんがリビングで腕組んでたから...
「ごめっなさい」
「兄貴待ち」

しばらくしたら健人くんが来て、お説教がはじまった。言えばよかった...LIVE行くって言えば送り迎えしてもらえるし、怒られたりしないこと分かってたのにっ！なんで言わなかったんだろっ

宣告された数にさすがに動けなくて膝乗れなかった。だって！ヘアブラシ400？！平手1000？！無理！
「どっちにするの？ヘアブラシなら部屋から持ってきなさい」
「ひぐ！ごべっなざっい！」

「受けれないなら許しません。受けれるまで外出禁止」
ひどいっ！どうしよぉ！無理なんだけどっ...でも1000とか考えたことない数字だしっヘアブラシ...？痛いけどっ

健人くんの視線感じながらノロノロ立ち上がって部屋行く。うぅ...渡したくないけどヘアブラシ1個持っており...あ、一瞬聡の様子見よっかな。
ガチャ
「聡」
「しょりっ！怒ってたっ？」
「早く下りた方がいいよ。逃げてない俺でもヘアブラシ400って...それに受けれるまで外出禁止って言ってた」

俺の言葉に震えてるけど、たぶんしばらく1人で泣いてちょっと冷静になってるから、すごすご出てきた。聡連れて下おりる。
「ヘアブラシにすんのね」
「あのっ...ごべなざっいぃぃ！」

「お仕置き受ける覚悟あんの？」
「ごべっなざっ！あるうぅぅぅ！！ゆるっじでえぇぇ！」
「じゃあ聡から。勝利、正座で待っとけ」

え？！俺からじゃないの？！厳しいお仕置き見た後に自分なんて耐えれない！！聡があっという間に健人くんの膝に乗せられてお尻出されてるっ！
「逃げる子に容赦はない。400」
「うわあぁぁぁん！！」

バチィィィン！バチィィィン！
「あぁぁ！」
うわぁ！ほんとに無慈悲だっ！めちゃくちゃテンポよくどんどん落とされてるっ！俺っ怖くなってきたっ！

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