5にん 14

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風磨side

まーたお仕置き案件だよ？ったく。聡が帰ってくるまで一旦やめて待つ。勝利が暗くなったキャンプ場指差しながら、マリに色々教えてあげてる。

「あっち行ったら、さっきの川。そうそう。あっちは広場だね」
「ふぅん...あ！聡ちゃん！」
「おかえりー花火しよっか」

みんなでまた続きして、あっという間に時間は過ぎてく。線香花火で競争して、聡が勝ったおかげですっかりご機嫌だし。
「よーし。そろそろテントで過ごそっか」
「うん！」

3人を先にテントに入れて、兄貴と2人で色んな片付けしていく。3人の楽しそうな声がテントから聞こえるし安心だわ。
「風磨、ありがとな」
「え？なんで？」
「まだ遊びたい年齢でしょ？世話役してくれてありがと」
「いや、いいよ」

はずいわ！慌てて片付けてテント入ったら、ジュース飲みながら楽しそうにトランプしてる。
「あ！みんなでしよー！」
5人でトランプしてもう10時かぁ...寝ないとだ。

「よーし。そろそろ切り上げるよ。キャンプでは10時以降は静かに過ごすんだよ。トイレ行く人？」
「行くっ」
マリが兄貴とトイレ行った。

「聡、行っとかなくてよかったの？」
「いいー」
「そう？まぁいいけど。星見る？」
3人で外出て、一気に静かになったキャンプ場でヒソヒソ話しながら空眺めてた。

そしたらマリも兄貴も帰ってきて、そろそろ寝よっかって。ランタンつけてそれぞれ寝転んで、ボソボソみんなで色んな話ししながら段々寝ていく。

勝利と兄貴、早い。疲れてたんだな。そういう俺も。疲れてて寝れそう。ふーって寝てたら、なぜかふと目が覚めた。

ってあれ...？！聡とマリいない！え？！ビックリして探したけどもちろんいない。慌てて兄貴起こす。
「聡とマリいない！！」
小声で捲し立てたらビックリしてるけど、勝利が寝てるから2人で外出る。

「何時？」
「12時...」
「俺あっち行くから、風磨あっち！」
言われて、事務所がある方に向かってみる。いない！焦る！焦るけど、他のキャンプ客がいっぱいいて、静かに寝てる以上こんな時間に大声出せない！

「そう〜マリ〜」
小声で呼びつつ探すけどいない...結構歩き回ったころ、兄貴から電話がなった。
「もしもし？」
「いた。俺、車でお仕置きしてくるからテントいて？タオル濡らしてクーラーボックス入れといて」

...はあぁぁ！張り詰めてた息を吐いて、ホッとしてすぐにテントに戻る。勝利が1人だから起きたら可哀想じゃん。

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