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「最初はちょっと長い時間LINEしたいとかそんなんだったけど。
段々、もっと見てたいとか、…触りたいとか、思うようになって。」
「それもうむっちゃ好きやん。」
「そうだけど、でも阿部ちゃんが俺を好きになることは無いから。
だからまあ、どこまでなら許されんのかなって、ちょっとずつ、色々…。」
…ん？
「色々！？」
俺が知らん間にたくまくん何かやらかしてるん！？
「や、康二が悪いんだからな！？
阿部ちゃんと一緒のベッドになんて寝かせるから！」
「はあ！？
あん時最悪やった言うてたやん！」
ま、まさか寝とる阿部ちゃんに何かしたんか！？
「あかんでたくまくん…！
寝ぼけとる阿部ちゃんをやってまうとか…！」
「そこまでしてねぇよ！」
「そこまでって、じゃあどこまでなん！？」
「…寝てる阿部ちゃん抱きしめて、首にキスした。」
「けっ、警察！
おまわりさーん！」
俺パニックやで！
現実は俺の思い描く恋愛ドラマより奇なりや！
「だからさっきも言ったけど康二があんな据え膳よこすからだろ！？」
「え、俺のせいなん！？」
や、けしかけたっちゃあけしかけたけど。
あ、そう言えば。
「てことはたくまくん、まさか観覧車でも阿部ちゃんに何かしたん？」
帰り、なんか二人気まずそうやったもん。
表立ってどうとかは無かったけど、なんか距離感おかしかってん。
で、今日は二人して遊園地反省会やなと思って誘ったつもりやってんけど…。
「なんもしてない。」
「嘘やん。
腰に腕まわしてたたくまくんが？
寝込みにキスするたくまくんが？」
「…あの日何回か阿部ちゃんに避けられてんの！
康二達がジェットコースター乗ってんの待ってる間も、ベンチで隣座ったら距離とられたし。」
それってまさか…。
「寝込み襲ってキスしたのバレてんちゃう？」
「…、だよなぁ。」
はあ、と。
たくまくんが盛大に溜め息。
「こんくらいなら許してくれるかなとか、あとちょっと、とか、自分に言い訳してあそこまでしちゃったけど。
やっぱバレて避けられてんだよなー、きっと。
あの日もそうかなって思ったから、観覧車では、まじで何もしなかったけど。」
そこまで言うと、たくまくんはまたぐびりと、お酒を飲んでいた。
「はい、俺の話はおしまい。
次は康二の番。」
「俺？」
「惨敗ってさっき言ってたじゃん。
何が惨敗？」
そう言われて、俺も溜め息。
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よよよ - 初めまして！結構長く丁寧につくられていた作品でしたがもう面白すぎすぐに読み終えてしまいました！文章やストーリーに引き込まれてしまいもう素晴らしいです。オチの感じもすごく良くて一つ一つの表現が美しく綺麗で感動しました！素敵な作品をありがとうございました (2023年1月17日 9時) (
レス) @page23 id: 8aa624da18 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - 菜那香さん» 初めまして、こんにちは！美しさ、ですか！？初めて言っていただいたかもしれません…！ありがとうございます。しかも泣いてくださっただなんて…！そう言っていただけると一生懸命書いて良かったなと思えます。他のお話もそう思っていただけるよう今後も頑張ります！ (2021年4月14日 7時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
菜那香(プロフ) - さくあべのあまりの美しさに涙が出てきました...！素敵な作品をありがとうございました！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: c1db9a1b15 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！そしてそのセリフ覚えていてくださったんですね！？そうなんです、あのセリフから最終話に飛びました(笑)まさかそんな前の話まで覚えていてくださるとは！個人的なお遊び要素でしたが一緒に楽しんでいただけて嬉しいです！読み返しも感激です…！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - さーこさん» お久しぶりです！お仕事でお疲れの中この量を一気読みだなんて…！だ、大丈夫でしたでしょうか…。そしてありがとうございます…！泣いていただけたなんて、私がその言葉に猛烈に感動です。疲れた時には涙活がいいみたいなので、少しでもお役に立てていたら嬉しいです！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2020年10月14日 22時
