over the screen (ページ6)

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突然泣き出したわたしに戸惑ったのか

動揺が隠しきれていない岸くん

岸「あの ……… いや、オレ……… さっせん！！！本当に、ごめん……… どうしたら ……… 」

ずっとアタフタしている岸くんを見てたら

わたしの涙はいつの間にか止まって、

逆に笑いが止まらなくなった。

岸「ん、、、、？ふははっ、、、、良かった、笑ってくれて」

「ごめんなさい………

……… わたし、ずっと、ファンなんです。」

岸「エッッ！！！！まじっすか！！！！嬉しいな、、」

素直に喜んでくれる目の前の大好きな人。

＿＿＿＿＿ふと、目が合った

体感時間は10秒くらい、

いやもっと長かった、

でもきっとほんの数秒の出来事だった、

この時わたしの中の「好き」の意味が

ほろほろと崩れて

それがまた、別の形になっていく気がした。

気がした

だけのはずだった。

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岸「 ………… それよりっ、、具合い、悪いなら帰った方が」

「あっ、はい。本当にすみませんでした。……… 会えてよかったです。」

うん、俺もだよ。とさらっと返してのける岸くん

岸「送ってくよ、どうせこの後暇だし。」

断るべきなのは分かっていたが

明らかにさっきよりも

体調の悪さが増したわたしは

岸くんの言葉に甘えさせてもらった。