無限大な日々 短編集

・Cuire YASU ページ43

ガチャ カン、カン、カン、カン、ガチャ

「いらっしゃいませ〜」

「お〜、おくらぁ〜」

「おおくらな。」

「あはは、ええやん。きょーは何食べる？」

「何が食べれる？」

「鶏肉あるで。ええやつ貰った。あと、ジビエ。鹿肉な。鹿肉は美味いで。牡蠣も入ったよ。広島から届いた。」

「今日はあたりやな。じゃあ、おすすめのん色々焼いてや。」

「んー」

「あととりあえず、緑茶割り。」

「ほい。…はい緑茶割り。と、サービスでチャンジャとごまな。」

「ん。ごま、推すなぁw」

「結構うまいねんでごま。えっと、あとこれ、おーくらの…」

「おくらな。」

「おれの好きなやつやねんから乗ってやぁ。はい、キャベツとピーマンも。おれもつまんでええ？」

「えーよ。お酒おかわりほしいな。」

「ボトルキープは？」

「ああ、なんがあったっけ。」

「覚えとけや。えっと、これとかどう？ニッカのRARE OLD 1962年のやつ。」

「おお、久しぶりのやつ。それにする〜ロックで！」

「はいよ〜」

「はい、とりあえず、鶏肉とキノコホイル焼き。牡蠣はもうちょい焼くから。」

「あーい」

「おーくら明日暇ー？」

「休日やしな、暇やで。」

「釣りいかん？」

「釣りぃ？どこに？」

「船は出さんし。海釣りやけど。浜焼きの美味しい店あんねん。行きたいなーって。」

「おっけ、んじゃ電話してや。」

「はいはーい」

「なー、めがね変えたやろ？」

「おー、気づいた？」

「おん。えーなそのメガネ。よかぁまくんの紹介？」

「そう、おにいのいくちゅく…け…いけ…」

「言えてへん言えてへんwww」

「wwいきつけwww」

「むずかしなwww」

「むずかしわーwww そのぉ、いきつけの所、あの〜なんていうの？おにいの顔でいける、えっと、」

「顔パス的な？」

「そぉ、で、フレームがかわいいねん。やしガラスの色伝えてぇ、あのーなんていうの？サイズとか、そんでフレームと、耳のとこの…あれとか選べて、金具の種類とか…あのーあ、オーダーメイドってやつ。」

「うんうん」(やろなーと思った。)

「おくらは、最近どうなん？こないだ雑誌の表紙載ってたやん。」

「どれのこと？いま映画番宣中やし結構出てんで。」

「すごいなぁ…まぁ無理すんなよ。」

「やすの店来れるくらいには元気やしだいじょーぶ。」

「そぉか。はい、ホルモン串と、牡蠣。先に〆聞いとくわ。うどん？」

「沖縄そばある？」

「あるで〜」

「じゃあそれで〜」

「ふふふ」
「ふふふ」

あとがき→←・す ば る のみせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す