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「ガム、あれ全部天然で言うてるから怖いな…w」
ジャ「まぁ、ちょうどええわ。それよりお前、あっちの酒屋行くんやったらどうせ買い込むねんし声かけろや。今日暇やから着いてったんに。」
「…そか、みんな暇やったな今日。そんな日珍しいから忘れてたわ。…迎えきてくれると思わんかったし。ありがとう。」
ジャ「まぁ、犬の散歩やと思えば…な。」
言って、顎でそっと前の2人を指す。
ちょっとフラフラしながらギャンギャン騒ぐ柴犬と、ちょっとあわあわしたレトリバー。
なるほど犬の散歩。
ジャ「…大丈夫か？なんかあったか？」
「え？」
ジャ「…や、重くて疲れへんかったか？」
「ん、まぁ、休み休みやし、アイツみたいに急がへんかったらそんな疲れへんよ。」
ジャ「…ん、せやな。はよ帰って、飯にしよ。下準備終わってるし。」
「今日は何？」
ジャ「ぎょーざ。久しぶりにぎょーざ包み大会や。お前はあう酒つくれ。新商品試飲会するで。」
「えーやん。」
前の方で、がちゃんと音がした。エースが酒の袋を電信柱にぶつけたようだ。
ジャ「あああああ！！おいエース！！このあほんだら！！」
ガ「あああああ、割れてるぅ！ビニール袋なかビッチャビチャや！！」
ジャッキーが慌てて駆け寄る。
後ろからゆっくり追いついて、エースにガミガミいうジャッキーの肩にぽん、と手をかける。
「そっちの袋、ウィスキーまとめ買いやから中身一緒やしセーフや。」
エ (ホッ)
ジャ「…でもあかんもんはあかん！ガム、お前もて。」
ガ「あいさー♪」
エ「あっ…いやもう大丈夫やしっ…」
ジャ「あ か ん」
八重歯伸びとる。キレた八重歯さんと、シャキッとしたレトリバーと、しょぼくれて拗ねた黒柴と、夕日の街を歩いた。
(エイトも俺らも、家族も仲間もおる。それでええか、今は。)
ジャ(お前になんかあったら、わかんねん空気で。でも、なんも言わんのも分かってる。まぁ最終飲ませて喋らせるし、大丈夫やな、今は。)
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作者名：らむ倉 | 作成日時：2020年8月31日 17時
