無限大な日々短編集 (ページ12)

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少し怒ったようなジャッキーだが、トッポ怯まず続けた。

トッポ「ちゃうでジャッキー。ジャッキー達が思ってるかどうかの話ちゃう。あいつがどう思ってるかの話や。俺も、あいつがお荷物やなんて思ってへんし、みんなもそうやろ？でも、それを伝えたことあるん？」

ジャッキー「それは…」

トッポ「それになぁ、俺はあいつと留守番が多いから知ってるけど、みんなが仕事行った時あいつはどんなに帰りが遅くても待ってる。
ガムが帰ってきて吐いて寝込んでも、エースがボロボロで血まみれでも、アーセナルの銃が壊れて帰ってきても、どんなことが起こってもすぐに対処できるような準備をいつでも、オーバーなくらい欠かしてへん。なんもなくみんな無事で、準備が全部無駄になってもなんも言わへんから気づいてへんやろ。それが当たり前になってるねん。当たり前とちゃうねんで。
あいつが自分がみんなを守る力になれへん歯がゆさをずっと感じてて、できることならどんな些細なことでもしようとしてるからや。でもあいつが1人で情報集めに行って、帰りが朝になっても誰も起きてへんこと多い。俺もやけど。そんなん、全然一緒ちゃう。どんなにみんながジョニーの事平等に思ってても、伝えな伝わらんねんで。…俺が言ったところで、気休めにしかならん。」

下を向いて一気に言うと、また1つ息を吐いて顔を上げた。ジャッキーをまっすぐ見て、もう一度口を開く。

トッポ「それにジャッキー、あいつはお前に1番迷惑かけたくないねん。信頼してるからこそ、大切やからこそあいつはお前に簡単には寄りかかられへんねんで。」

しばらく誰も何も言わなかった。最初に口を開いたのはアーセナルだった。

アーセナル「ジャッキー、ちょっとジョニーの様子見てこい。疲れが溜まると逆によく寝れへん事あるから。寝顔、見てこい。あとトッポ、ちょっと頼まれてくれるか？」

トッポ「…なん？」

アーセナル「煙草吸うた後に口スッキリするような、なんか作れるか？あと、リラックス出来るようななんか。」

トッポ「！…ええで！任せて！」

ガムが小さく呟いた。

ガム「俺、ジョニーお礼言わなあかんこと1杯ある…気づけへんかった…よっし、ガムちゃん特製ミルク作ってあげるかぁ！」

エース「それは要らんやろ。」

ガム「なんで！？」

みんながちょっと笑って、空気が和らいだ。