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...頭ん中がぽわぁーってしてて
口元は熱を帯びて熱くて
さっきよりギュッと握られてる片手と
わたしの髪を指で通しながら優しく撫でてくれる手のひらの温度...
体の力が抜けてくみたいな
熱が出た時の意識がふわっとする時みたいな
そんなわたしは
自分が倒れちゃわないように倫也さんのTシャツをキュッと握った...
音のない部屋に響く唇を重ねる音が自分の耳に届いてくすぐったい...
このまんま倫也さんに身を委ねちゃったら
...わたし..自分を保ってられるかな...
わたしの髪を撫でていた手のひらが降りてきて親指で触れられるほっぺたが気持ちよくて、猫ってこんな気持ちなのかなぁなんてとりとめのないことが頭にぽわぽわと浮かんでた...
耳や首にふわっと触れられる度に少しくすぐったくて
Tシャツを掴む力はさっきよりも強くなって
自分を保つのも精一杯で...
そしたら
倫也さんの唇はほっぺたへと移動して
小さなキスと少し当たる鼻先がまた距離を縮めて
少しの吐息と熱が
わたしの首元へと移動して...
鎖骨へとキスを落とされた瞬間に...
「ふふっ..Aちゃん...そろそろ俺のTシャツ破れるわ。」
わたしの鎖骨に頭をうずめなからクスクスッと笑う振動が伝わった...
..え。
あっ!!
「あっ、ごめんなさいっ!」
パッと手を離すと目の前には絞り染めでもしたのかくらいにわたしの握った跡が...
どうやらわたしの頭と体はドキドキしすぎてカッチコチに固まったらしい...笑
スッと顔を上げた倫也さんはこれでもかってくらい絞り上げたTシャツを見て『力どういうことよ?笑』ってケラケラ笑ってて、そんなわたしの怪力のせいでムードもへったくれもなくなった...。笑
いやなにやってんのあたしっ!
いい加減にしてよー、ただでさえこういった類の雰囲気が似合わないんだから、せっかく素敵な雰囲気だったのに倫也さんもう笑っちゃってんじゃん!
...あぁ..もう終わった
あの雰囲気にはもうもっていけそうもない...アーメン...
伸びたTシャツを引っ張りながら倫也さんはわたしの方を向いてソファーに座り直した。
そしてやっちまった顔のわたしを見てまたククッと笑ってからスッとソファーに手を置いてわたしに顔を近づけると反射的にグッと構えたわたしの前で一瞬止まってからおでこに小さくキスをした...
その不意打ちにわたしの頭にはまた花が咲いてしまって
そしたら
どこかで聞いた様なセリフが聞こえた...
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RJS(プロフ) - あきらさん» あきらさん☆コメント下さりとっても嬉しいです!わたしも皆様のお気持ち考えたらどうなのかなぁと悩みましたが前向きな意見が頂けて本当に嬉しく思います!せっかく皆様と繋がれた場なので大切にしていきたいです。なのでこれからも是非、宜しくお願いします!! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん☆いえいえ、むしろこのタイミングでコメント下さった事にとっても感謝してます!わたしは書き続けたいと思ってますがどうすべきなんだろう...と悩んでましたT^T読みたいと思って下さる方も居るんだととっても勇気もらいました☆本当にありがとうございました! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - このお話は素敵なので是非続いて欲しいです!でもどうされるんだろう..の方が強くてコメント出来ませんでしたが、更新ありがとうございます。ひとつの物語として応援しております! (2023年3月26日 13時) (レス) @page42 id: 05facd4420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんなタイミングで初コメント失礼します。このお話が大好きなので、現世はおいといてお話が続くといいなと思ってます。 (2023年3月25日 13時) (レス) id: e23f47c4dc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - あおさん» あおさん☆コメントありがとうございます♡素敵と思って頂けて本当に嬉しいですっ!のろま更新で申し訳ありませんがこれからも是非宜しくお願いします!! (2023年2月16日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RJS | 作成日時:2023年2月6日 9時