四月の夜は。-7-

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「...ねぇ、マナ。...私達って..付き合ってるのかな。」



〔は？なになに？〕

「いや、その...何かそういう約束とかした訳じゃないし..。」

〔だから中学生かって。笑
大人になって告白とかで付き合うなんて稀じゃない？
やる事やっててそんだけ会ってたらそれは付き合ってるでいいんじゃないの？〕

「やる事やってってやめてよ！笑
...でもそれも..1回だけだし。


それにあたし...スキとか..言われた事..ない。」

〔逆によ！会う度みたいにガンガン来られてスキスキ言われた方がヤバくない？
あの倫也さんが。笑
もうそれだったら相当な二重人格よ。笑〕


「それはそうだけど。...いつも優しくて..それはわたしだけにじゃなくて..本当みんなに優しくて..でもそれが嫌なんじゃなくて...倫也さんが素敵なら素敵なだけ自分が少しだけ惨めにもなるの..こんな子供じみた事気にしたり、本当自分でもそんな事気にしないでよって言いたくなる事気にしちゃったり。...倫也さんの事は信じてるのに..こんな事..今までなかった...。なんでだろ...。」

もう..こんな事言っちゃってる時点で惨めすぎる...





〔ねぇ、そんなの当たり前だから。簡単だよ。Aはそれだけ倫也さんの事がスキなんだよ♪
わたしが知ってるだけでもAが今までこんな感情になったことないことは知ってるよ？
それはさぁ〜、なんとなくだけど今までの恋愛が受け身だったからだと思うんだよねぇ。Aが相手の事スキじゃなかったとは思わないんだけど、まぁ相手の方がAの事大好きってパターンばっかだったじゃん？羨ましいくらいにね？笑
で、結局Aは仕事がいちばん、歌ってたいし、自由にしてたいけど優しいし気ぃ使いだから相手の気持ち考えてるうちに「あたし...なにしてんだろ...」ってなってお別れパターンが毎度だったでしょ？
だからあたしはずーーっとAから恋てほしいなぁって思ってたよ♪〕





言われてみれば

マナの言う通りだ


大人になってから

恋愛みたいなものはしてきたけど




きっとちゃんと...恋をしてなかったんだ...




〔ねぇ、恋ってしんどいでしょぉ〜？
でもね、あたしからしたらAに関してはあんたが不安て言うな！って思うけど。笑
それでもぉ〜気になるなら会って聞いてみればいいじゃん♪
会いに行っちゃいなよ♪〕





会いに...


そうだ。

わたしにはこの口実があるんだった。

そう、このライターさえあれば自然に会えるよね...



昨日みたいに...

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