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「...そうなんですね。」
半笑いのあたし...キモ。
『なんかね、相当嬉しかったみたいよ。酔っ払いながらもずっとrtzuさんが〜rtzuさんがぁ〜って。仲良くなりたいんだってさ。』
「...あははっ、あたしなんかと仲良くなっても...ね。綺麗すぎて緊張しちゃうし...。」
『そうなんだよ。』
「え...?」
小さく溜息をついた倫也さんは言葉を続けた...
『美咲は見た目がなんかすげえじゃん?んー、なんつーか人間離れしてるってゆうの?その見た目が邪魔してさ、こうみんな近寄れないってなってさ。でも話せば本当ふつーの子と何ら変わんないんだよ。だから見た目で損してる奴なのよ。そこんとこ悩んでっとこ今までも何回も見てきたからさ。
まぁあんだけの見た目だからやっぱだいぶ甘やかされてきた部分もあって我儘なとこもあんだけどねぇ、まぁ、なんだろうねぇ、あいつも普通のコって事よ。』
そうだ
わたし...自分の事ばっか...
美咲ちゃんはなんにも悪くないのに...
自分の劣等感を彼女に押し付けて
自分の嫉妬心だけで嫌厭して
彼女の言葉を全く受け入れようとしてなかった...
倫也さんは
美咲ちゃんをちゃんと同じ一人の人間として見てて
そうやって素直にしっかりわたしも彼女の言葉を受け止める事が出来たなら
わたしの歌で泣いてくれて
わたしに会いたかったと言ってくれて
仲良くなりたいと...思ってくれて
なのに...
わたしは...
「...倫也さん、...ありがとうございます。...わたし、うすっぺらのぺらっぺらでした。考えを改めます。」
そう言って倫也さんの顔を見ると
は??みたいな顔で笑ってて
だから
「あの...また美咲ちゃんにお会い出来る機会があったら、今度はもっとお話してみようと思います!」
そう言って笑った。
『なんかわかんないけど、わかったよ。笑
でもそれ...まためんどくさそぉだな。笑』
ってちょっとめんどくさそうな顔をわざとしてみせた。
だけどわたしは
さっきまでのモヤモヤがスーッと消えて
それはやっぱり倫也さんのひとつひとつの言葉で
それがわたしに対する気持ちとか
甘いセリフとか
そんなんじゃなくても
この人が発する全ての言葉があったかくて
そんな倫也さんの側に居られる事で
わたしの心もあっためてもらえるんだろうな...
ぽやっと空を見上げてる視線が愛おしくて
隣にちょこんと座ったら
『見て、星。』
って
また俯きかけたわたしの気持ちを空へと向けてくれたんだ...
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RJS(プロフ) - あきらさん» あきらさん☆コメント下さりとっても嬉しいです!わたしも皆様のお気持ち考えたらどうなのかなぁと悩みましたが前向きな意見が頂けて本当に嬉しく思います!せっかく皆様と繋がれた場なので大切にしていきたいです。なのでこれからも是非、宜しくお願いします!! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん☆いえいえ、むしろこのタイミングでコメント下さった事にとっても感謝してます!わたしは書き続けたいと思ってますがどうすべきなんだろう...と悩んでましたT^T読みたいと思って下さる方も居るんだととっても勇気もらいました☆本当にありがとうございました! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - このお話は素敵なので是非続いて欲しいです!でもどうされるんだろう..の方が強くてコメント出来ませんでしたが、更新ありがとうございます。ひとつの物語として応援しております! (2023年3月26日 13時) (レス) @page42 id: 05facd4420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんなタイミングで初コメント失礼します。このお話が大好きなので、現世はおいといてお話が続くといいなと思ってます。 (2023年3月25日 13時) (レス) id: e23f47c4dc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - あおさん» あおさん☆コメントありがとうございます♡素敵と思って頂けて本当に嬉しいですっ!のろま更新で申し訳ありませんがこれからも是非宜しくお願いします!! (2023年2月16日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RJS | 作成日時:2023年2月6日 9時