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カーテンが開かれて目の前で満面の笑みで誇らしげに見つめるぼんちゃんが目に入ったから、「最高。」って言ったら〈おズズ最高よ♪〉ってうんうんと頷いて納得してくれていた。
わたしの周りをぐるぐるとぼんちゃんチェックが入って、アシスタントの子に微調整の指示を出してるとこでタイミングを見て小声で話しかけた。
「ぼんちゃんっ。ちょっといい?」
〈あらなに?〉
「ちょっとだけ電話してきてもいい?」
〈いいわよ〜、あ。もしかして〜..あの失恋ボーイの大逆転?!〉
「失恋ボーイ?ぼんちゃん誰の事言ってんのよ。笑」
〈久しぶりの恋愛はどう?なんかツヤツヤしちゃってぇー、うらやまーだわぁ。〉
「あ、ぼんちゃん、この事はまだ秘密でお願い!」
〈もー、わかってるわよぉ、おズズとあたしの仲じゃない。でもそうなのねぇ〜選んだって事よねぇ...まぁ、恋愛なんて全員が幸せになんて無理な話よ?だからいいのよ!おズズが幸せならあたしはなんだっていいわ♪〉
選ぶ?
なんの恋愛学??
なにがいいんだ???
ぼんちゃんひとりで呟きすぎててわたしが言葉を挟む隙がない。笑
まぁいいや。笑
とりあえず出番が来る前に早く電話電話っ!
「じゃあちょっと電話してくる!」
そう言って部屋を出ようとしたら、〈おいっ!このドレス白なんだから動くんじゃねぇ!〉とドスの聞いたぼんちゃんの男声が響いて、バッと振り向くとものすごいイケメンが私の腕を掴んでて、胸キュンドラマのワンシーンかと思う程で...
「あ...ごめん!」
って言ったら、
〈あらやだっ!やめてよーおズズ!焦って男言葉になっちゃったじゃないのっ!〉
っていつもの乙女ぼんちゃんにすぐ戻った。笑
「ぼんちゃん....かっこよかったよ♪」
ニヤニヤ言うと、
〈ちゃかすんじゃないわよ!ぶっ飛ばすわよっ!笑 うちらが出るからここで話して!10分で戻るからねっ!〉
そう言って顔を仰ぎながら出て行くぼんちゃんがなんかめっちゃ可愛かった。笑
用意してくれていたイスにドレスが引っかからない様に座って通話ボタンをタップした...
歌う前に
あなたの声を聴いて
少し減ってしまったHPを回復するポーションをわたしに下さい...笑
プッ...プッ...プッ...
Pururururu...
Pururururu...
Pururururu...
Pururururu...
って...
いや、あるとは思ったし
そんな気もしなくもなかったけど...
.....つ...ながら...ないぃぃぃぃぃ...
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RJS(プロフ) - あきらさん» あきらさん☆コメント下さりとっても嬉しいです!わたしも皆様のお気持ち考えたらどうなのかなぁと悩みましたが前向きな意見が頂けて本当に嬉しく思います!せっかく皆様と繋がれた場なので大切にしていきたいです。なのでこれからも是非、宜しくお願いします!! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん☆いえいえ、むしろこのタイミングでコメント下さった事にとっても感謝してます!わたしは書き続けたいと思ってますがどうすべきなんだろう...と悩んでましたT^T読みたいと思って下さる方も居るんだととっても勇気もらいました☆本当にありがとうございました! (2023年3月26日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - このお話は素敵なので是非続いて欲しいです!でもどうされるんだろう..の方が強くてコメント出来ませんでしたが、更新ありがとうございます。ひとつの物語として応援しております! (2023年3月26日 13時) (レス) @page42 id: 05facd4420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんなタイミングで初コメント失礼します。このお話が大好きなので、現世はおいといてお話が続くといいなと思ってます。 (2023年3月25日 13時) (レス) id: e23f47c4dc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - あおさん» あおさん☆コメントありがとうございます♡素敵と思って頂けて本当に嬉しいですっ!のろま更新で申し訳ありませんがこれからも是非宜しくお願いします!! (2023年2月16日 14時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RJS | 作成日時:2023年2月6日 9時