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【恋花火】の撮影がクランクアップした日から今日まで
こんなに気持ちの浮かない休日はなかったって言うくらい
なにをしてもため息ばっかりついてて
もしかしてこれって世で言う燃え尽き症候群なんじゃないかと思うほどに
特に誰とも会わず、家の中でゲームをしたりピアノを弾いたり...夜はベランダで空を見上げたりして過ごしていた
わたしが人としての生気を取り戻したのは昨日の夜の伊藤ちゃんからの〈明日お約束通り17時にお迎えに上がりますね。〉という言葉をケータイ越しに聞いてからだった。
電話を切ってハッとして鏡に映る自分を恐る恐る覗くと
ひぃっ！オバケっ！！
驚くほど気力を失った自分の顔を見てヤバヤバヤバッ！と急に焦りが頭を駆け巡って
昨日の夜はセルフでできる最大限のケアをして早く就寝した。
そして本日。
待ちに待ちまくった本日。
早朝から起きて人が居ない時間に家を出た。
まだ朝日が出て間もない時間帯のこの空気感
やっぱり江ノ島とは違うけど
でも久しぶりにこんなに気持ちの良い朝に出会った気がした...
朝からゆっくり近所を散歩して
うちに帰ってから鏡を覗くと生き生きした自分が映って
「よしっ！」と気合いを入れて部屋の掃除を始めた。
昼を過ぎて早すぎるとわかっていながらも準備を始めて
ベッドに着ては脱ぎ捨てた洋服達が散乱して
さっき掃除した意味はなくなったも同然だった...
そんなこんなであっとあっという間に約束の17時がやってきて駐車場で待っていた伊藤ちゃんに手を振る
〈お疲れ様です。rtzuさん、なんかスッキリしてますね。〉
「そう？昨日まで死んでたよ。誰にも会ってなかったから。笑」
〈そうですよね、お疲れでしたよね。大丈夫ですか？〉
「うん、全然！なんか久々の外だから楽しみ♪」
〈それなら良かったです。近いのですぐ着きます。〉
そう言って走り出した車の中で
わたしの心臓はもう既にトクントクンと波打っているように感じた...
十数分の距離で〈こちらです。〉伊藤ちゃんの声が聞こえて見上げると花と緑で囲まれた入り口にアーチ状の入り口がひとつ。
まるで不思議の国への入り口みたいな可愛さのこの場所が今日の会場みたいだ
「伊藤ちゃんありがと。伊藤ちゃんは明日も仕事だと思うしそれにわたしは明日も休みだからお迎えは大丈夫だよ。ちゃんと帰ります。」
そう言って伊藤ちゃんを送り出して
わたしはアリス気分でアーチをくぐって
一歩前へ踏み出した...
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RJS(プロフ) - naaaaさん» naaaaさん☆コメントありがとうございます！楽しみのひとつと言ってもらえるなんて、最高に嬉しいです。ゆっくりですが長くお付き合い頂ければ嬉しいです。やる気もらえました！ありがとうございます☆☆☆ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page9 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - すごく面白いです！最近の楽しみの一つになってます。更新頑張ってください！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: ab66cc7dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年4月19日 19時
