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『好きなもん適当に頼んで住所Aんちにして決済して。』
そう言うとデリバリーページのまんま自分のケータイをテーブルにポンッと置いてリュックからiPadを取り出してなんか作業をし出したSHUTA。
わたしは冷蔵庫に向かってからビールを2本取り出してiPadに向けられた視線を遮る様に一本差し出した。
「乾杯が先でしょーが」
そう言うとすぐにSHUTAはビールを受け取ってiPadをテーブルに置いた。
二人でベランダに出て寄りかかりながら缶ビールで乾杯した。
「お疲れ様でした。呼んでくれてありがとう。」
『こちらこそ。』
「...良かったよね。めっちゃ。」
『うん。』
「また一緒に歌いたいね。」
『うん。』
「花火...綺麗だったなぁ。」
『うん。』
「...終わっちゃった...夏。」
『...お疲れ。』
本当にいい日だったな...
夏の終わりにふさわしい...
......チリン...
少し涼しい風が柔らかく吹いて
聞き覚えのある優しい音がした...
『...風鈴？』
「...うん。」
倫也さんに貰った風鈴
本当は箱に大切にしまっておこうと思ったけど
夏が終わるまではどうしても目に映していたくて
ベランダに出した...
『本当に書いたんだ。』
「うん、 下手でしょ？」
『うん。』
「気ぃ使え。」
.....？
本当に書いた...って
なんで知ってるの？
...そういえばさっきも
『ドラマから出てきたみたいな格好で...』
...って言って....
「え！？SHUTAドラマ観たの？！！」
『うん。』
「え！？全部？！」
『うん。』
「最初っから最後まで！！？」
『うん。』
.....え。どうしよ。
気まずい。
まるで家族に彼氏と居るとこ覗かれた気分だ...
しかもSHUTA。
この気の使えない男はきっと信じらんないくらいズケズケとこの後わたしが穴に入りたくなるような言葉を浴びせてくるんだろう...
目を瞑って深く息を吐いて
メンタル！
そう自分に語りかけて覚悟を決めてSHUTAの方を向くと
『...良かったよ。』
外の景色を見ながらボソッと言った。
「え？なんて？？」
『良かったって。』
「...なに、どうしたの？！！歌以外でSHUTAがわたしのこと褒めるなんて今まであった？！」
『ない。』
「じゃーどーしてー？！！怖いんだけど！？なになに？」
『...演技初めて見たから当たり前だろ。』
こっちを振り返ったSHUTAの目には
こいつバカなのか？
って書いてあった。
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RJS(プロフ) - naaaaさん» naaaaさん☆コメントありがとうございます！楽しみのひとつと言ってもらえるなんて、最高に嬉しいです。ゆっくりですが長くお付き合い頂ければ嬉しいです。やる気もらえました！ありがとうございます☆☆☆ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page9 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - すごく面白いです！最近の楽しみの一つになってます。更新頑張ってください！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: ab66cc7dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年4月19日 19時
