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浴衣の着付けの仕上げで〔あとこれ。〕そう言ってヘアメイクさんが頭に付けてくれのは桜色の花火の形のかんざしだった。
風鈴...桜色の花火...碧色の浴衣
わたしの思い出が凝縮したみたいな今日の衣装。
本当は倫也さんに見てもらいたいな...
もし見たらなんて言ってくれるかな......
『綺麗だね。』
え.....
振り向くと腕を組んで壁に寄りかかったままこっちを見てるSHUTAが居た。
え...？SHUTA...今...綺麗って...言った...？
『浴衣。いい色。』
お決まりの無表情で言い放つSHUTA。
あぁ。そういうことね。
わたしも何考えてんだか。SHUTAがわたしを綺麗なんて天地がひっくり返っても言うわけないだろうが。
「ねぇ、その前にわたしを褒めなさいよ。似合うよ、とかさ。」
『似合うよ。』
「...はいはい。もういいよ。笑
...ってSHUTAの浴衣初めて見た！すごい似合うじゃん！」
『でしょ。』
いや、無表情で『でしょ。』じゃないんだわ。
でも本当似合うなぁ。
今日来てるSHUTAのファンのコたちも喜ぶだろうなぁ。
これで笑顔でも見せれば3倍くらいファン増えるんだろうに。
「ねぇ、笑えば？」
『なんで？』
「みんなSHUTAの笑ってる顔見たいと思うよ？」
『笑いたかったら笑う。』
「それはそうだけど。笑
SHUTAの笑った顔好きだけどな。」
『.......。』
え。なんでなんも言わないの？
まさか怒った？！
『スタンバイだわ。いくわ。』
じゃ。みたいに手をあげて『よろしく。』ってSHUTAは控室からふらっと出て行った。
いや！なんだよ！
前の人の演奏聴いてそろそろスタンバイか？って思ってただけかぃ。
ほんと表情ないからなんも読めないんだよ！まったく。
まぁいいや。
とりあえずモニターでSHUTAのライブ観よ。
SHUTAのステージは4曲の予定で最後にサプライズで1曲。
それまではわたしもここでSHUTAのライブを楽しむことができる。
少しして会場を映したモニターのヴィジョンが暗転して大きな文字でSHUTAの文字が浮かび上がった瞬間...
キャーーーーーーーーーーーーーー！！！
ギャーーーーー！！ーーーー！！！！！！！！！！！！
と耳キーーーンってなるくらいの歓声
そしてSHUTAのギターの音が鳴ったと同時にその歓声は倍の大きさになった
そして私はというと
こんな大歓声の中無表情で居られるSHUTAってなんなんだろう？
と改めて思った。笑
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RJS(プロフ) - naaaaさん» naaaaさん☆コメントありがとうございます！楽しみのひとつと言ってもらえるなんて、最高に嬉しいです。ゆっくりですが長くお付き合い頂ければ嬉しいです。やる気もらえました！ありがとうございます☆☆☆ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page9 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - すごく面白いです！最近の楽しみの一つになってます。更新頑張ってください！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: ab66cc7dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年4月19日 19時
