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「...ニ...次会...？？」
ロマンチックなムードから急に頭の上をヒヨコが通過していくようなそんな状況に目がシパシパした。
『ん〜そうそう。さっきないとぅ〜に誘われたんよね。だからどう？一緒に。あ、明日仕事早い？』
「あ、いえ！」
『じゃあ良かったら一緒に行かない？今日はほとんど話せてないし。』
そう言って倫也さんはふわっと笑ってくれた...
「...はい！」
嬉しくて
大きめな声で返事しちゃって
ちょっとだけびっくりしてたけど
『じゃあそろそろ下降りようか？』ってまた笑ってくれた...
少しだけ前を歩く背中を見て
この光景もなんだか懐かしくて
【A】と【倫也さん】ならここで手...繋げるのにな...なんてこの現実に戻った世界がもどかしくも感じた
だけど...
今日...ほとんど話せてないって...思ってくれてたんだ...
ピアノも...褒めてくれたし
結果ここで会えたし
しかも誘ってもらえたし
なんていい日なんだ！！
嬉しさで浮き足立っちゃって
気を抜いてたら
急に足元がガクッとふらついた...
あっぶな
そう思って顔を上げると、ガタッという音に振り向いた倫也さんは『へーき？』と少し心配そうに声をかけてくれて
「あ、大丈夫です！」
焦ってそう答えると
「良かった。」
そう言ってまた歩き出した。
不覚ににも
ここで棚ぼたで手繋げるんじゃないか？！
なんて思った自分が恥ずかしい。
だからってわざと派手にコケる勇気もないし
近いのに遠い手のひらを見つめることしかできなかった...
ってそんなことばっかり考えてないでよ自分！と気合を入れて少し隣まで歩を進めて
「あの...倫也さんは明日は早くないんですか？」
あとどのくらい一緒にいれるんだろう...なんて気持ちで聞いた。
『ん〜まぁ大丈夫っしょ。せっかくだし、行くよ。』
その言葉になんだか少し安心していると、
『はい。お嬢様、階段は危ないですよ？』
階段を２段くらい降りたところで体をこちらに向けた倫也さんは左手を差し出してくれた...
「...王子様みたいですね。」
って言ったら
『年齢的には王様になりたいけどね。』
ってふざけて笑ってくれて
ゆっくり差し出された手のひらに手を乗せると気を使ってゆっくりと階段を下ってくれた...
あっという間に見えてくる螺旋階段の終わり
三半規管がおかしくなろうとも
わたしは一生このまま終わりがなければいいのに...
ってバカなことを思ってた...
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RJS(プロフ) - naaaaさん» naaaaさん☆コメントありがとうございます！楽しみのひとつと言ってもらえるなんて、最高に嬉しいです。ゆっくりですが長くお付き合い頂ければ嬉しいです。やる気もらえました！ありがとうございます☆☆☆ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page9 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - すごく面白いです！最近の楽しみの一つになってます。更新頑張ってください！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: ab66cc7dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年4月19日 19時
