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一話から流れる予定の【金魚花火】を監督が気に入っていて江ノ島の撮影が始まってからは度々BGMのようにかけていた。
そんな何気なく流れているこの曲をわたしの曲だとわかってくれていた。
それがわたしにとってはこの上なく嬉しくて
『いい曲だね。』
と笑ってくれたその一言でもうそれ以上の言葉はいらないとさえ思えた。
お弁当を食べ終わると、『じゃあ、明日もりっつぁんは早いからそろそろ帰ろう。』そう言って「はい。」と答えた私たちはロケバスから降りてそれぞれ帰路についた。
帰り際、
『ちゃんとお風呂入ってあったまって寝なさいよ。』
なんてドラマの中の倫也さんが言いそうなセリフを言って手を振っていた。
どうしてあんなにナチュラルなんだろう
自然すぎて演技か本当かわかんなくなる...
ホテルに戻ってからも頭の中はぽやぽやと暖かくて、お風呂の温度設定が高過ぎたのか、それとも...
なんて考えそうになって湯船に顔ごと浸かった。
そこからまた数日撮影は進んでいった。
倫也さんももちろん多忙でわたしも何かと他にも仕事が入ったりもして撮影が少し間があいたり、急にまとめて撮ったり、本当に撮影は体力勝負なんだなと思った。
数日前、台風の設定だったけど、天気は晴れていて。だから名前はわかんないけど台風発生機的な大型のマシーンが運ばれてきてわたしは容赦なく夕方過ぎから絵に描いたようなずぶ濡れ状態で走り回っていた。
撮影中は集中してるから大丈夫なのかもだけど、撮影の合間合間がしんどくて、やっと洞窟までたどり着くシーンを撮り終わって一旦休憩していると、
『一緒に川に落ちた気分だね。』
とさっきまで居なかったはずの倫也さんが罰ゲーム並にびしょ濡れで登場した。
『東京で仕事してきて夜ずぶ濡れ。』笑
そう言って笑う顔を見ていたら、なんだかわたしの疲れた...という感情がどこかへ吹き飛んだ。
また数日間倫也さんと会わない撮影が続いて、ちょっとHPが底をつきそうになった頃、また『おつかれ〜。』といつもの感じでわたしの目の前に現れる。
HP全回復する。
その繰り返しを経て、病院での撮影まで撮り終えた。
前よりも格段に休憩中に話をすることが増えて
色んなことを話せるようになった。
『明日だ。』
そう言った倫也さんは台本の一部を指差した。
『はぁ...ずぶ濡れコース。』
【A、倫也、雨に降られながら走る】
台本の文字を見て二人で頭をもたげた...
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RJS(プロフ) - 游歌さん☆コメントありがとうございます！読み進めていただければわかるのですがアーティストネームとして【rtzu】という名前を使っていて本名が読み手さんのお名前になるように設定してます！なのでもう少し読むとお名前で出てくると思います！宜しくお願いします☆ (2022年9月10日 10時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - 続けてのコメントですみません｡｡｡ そしてこの主人公ちゃんは日本人の設定ではないのでしようか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ この物語の主人公ちゃんの名前って固定なんでしょうか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年2月25日 18時
