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今日も朝から撮影が始まって
すんなり役に入って
さっき「おはようございます。」って挨拶したばっかりの人と朝からいちゃついている。
この異様な現実を考え出したらきっと余計なことばっかり考えてしまうから
わたしは今日のこの現場から離れるまで【A】から自分に戻る事をやめることに決めた。
相変わらずスムーズに進む撮影で
雰囲気も良く段取りが進んでいくので
自分に戻らずにこの物語の入ったままのわたしでいることにやりづらさも感じなかった。
お酒を飲みながらゲームをするシーンで、お酒の中身は残念なことにお酒ではなくて、だけどゲームは本当にプレイしてくださいと言われてただただ楽しかった。
倫也さんはゲームが上手で、だけどわたしもゲームは得意だから勝ったり負けたり良い勝負になってわたしたちはたくさん笑ってたくさんふざけて
わたしはこれが撮影だってことも忘れてた。
カットがかかって、〈次、キスシーン準備しますー。〉という言葉が聞こえてやっと少し背筋がピシッとして少しだけ自分の顔が強張ったのがわかった。
『へーき？』
横から聞こえた柔らかい声に目線を向けると穏やかな顔でわたしを見つめる倫也さんがいた
「...はい。大丈夫です。」
そう答えたわたしの心は落ち着いていて
きっと大丈夫。
そう思えた。
カメラの角度やタイミング、セリフの間とかいろんなことを細かく頭に入れてドライを何度が繰り返して
触れるか触れないかの距離で近づく唇に
少しづつ上がる体温を感じていた...
〈最後に通しリハしましょう。〉という声に「はい。」と返事をして、これが終わったら本番。と心で言葉にして気合いを入れた。
通しリハーサル
倫也さんの顔を両手で包んで
ゆっくり顔を近づけて...寸前のところでストップした
そしてまたゆっくりと体制を戻して
倫也さんがコントローラーを置いてからわたしの手と頬に手を置く
その後何回かキスして、それから...
.....え。
キ.........ス...
ふわっと触れてまた離れて
また柔らかく触れて
角度を変えて何度も触れて
少しの吐息が聞こえて...
唇が頬に移った時には目の前がぼーっとして
ふわふわとする気持ちと体温に
体の力が抜けそうになる...
〈...OK、いいね。それでいきましょう！〉
遠くで響く監督の声がエコーみたいに響いてる...
寄りかかった背中を優しく叩く音で視線を上げた...
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RJS(プロフ) - 游歌さん☆コメントありがとうございます！読み進めていただければわかるのですがアーティストネームとして【rtzu】という名前を使っていて本名が読み手さんのお名前になるように設定してます！なのでもう少し読むとお名前で出てくると思います！宜しくお願いします☆ (2022年9月10日 10時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - 続けてのコメントですみません｡｡｡ そしてこの主人公ちゃんは日本人の設定ではないのでしようか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ この物語の主人公ちゃんの名前って固定なんでしょうか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年2月25日 18時
