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「あ、そうですね。肌寒いですよね...。」
そう答えるわたしに向けられた笑顔はあまりに自然で
奥で夜風に舞う花びらだけが動いているような
私達ふたりの時間だけが止まったような
そんな感覚にとらわれた...
『すげー綺麗だなぁ...』
そう言って目の前の桜の木を見上げる横顔があまりに綺麗で何もいえずにいると
〔中村さん、ご挨拶お願いします！〕
背中側から聞こえたスタッフさんらしき声
...ご挨拶.....
そうだ、ご挨拶っ！
「初めまして」が喉の奥から発されようとした瞬間、
『あ。呼ばれちゃった。んふふ、宜しくお願いします。』
そう言いながら立ち上がった中村さんはまたあの自然な笑顔でふわっと笑って
まるで夢みたいにゆっくり目の前から去っていった...
〈rtzuさん、お待たせしました。中村さんいらっしゃったんですね。お話されてたんですか？〉
伊藤ちゃんの声が耳に入っても
なぜか返事はできなくて
スタッフや監督さんに囲まれて挨拶をしている中村さんを瞳に映していた...
「...なんか...不思議な人だね。フワフワしてて。」
〈少しお話できたなら良かったです。もうすぐ撮影再開すると思うので。〉
「...わかった。」
そう答えてロケ車で待機していると〔撮影再開します！〕というスタッフさんからの知らせが届いてロケ車から降りた。
公園の入り口付近
変わらぬスタッフや監督の中、彼は居た。
わたしが到着すると再度スタッフの方が私達を紹介して
また色々な方向に頭を下げてご挨拶をして、わたしと同じように彼も深くお辞儀していた
同じように段取りを聞いてからドライが始まる前に自分の中で役を作らないと...そう思っていると、ある程度の段取りを聞いた彼は、
『...はい。わかりました。どういう風に動けばいいですか？』
涼しい顔で監督にそう質問した。
...え？
この人、俳優でしょ？
そんなこと聞くの？
わたしの中でハテナが舞って只々その状況を傍観することしか出来ずにいると、監督から出てくる言葉は抽象的なものばかりでわたしからするとちょっと何言ってるかわかんないですレベルの言葉ばかりだったけど、彼は数回頷いてから『...わかりました。じゃあいくつかやってみます。』
そう言っていた。
え？あの説明でわかったの？
あぁ。とりあえず流したのか。
なんて頭で勝手に解釈してから
人の心配してる場合じゃないことに気づいて
自分のことに集中しよう。
そう思った...
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RJS(プロフ) - 游歌さん☆コメントありがとうございます！読み進めていただければわかるのですがアーティストネームとして【rtzu】という名前を使っていて本名が読み手さんのお名前になるように設定してます！なのでもう少し読むとお名前で出てくると思います！宜しくお願いします☆ (2022年9月10日 10時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - 続けてのコメントですみません｡｡｡ そしてこの主人公ちゃんは日本人の設定ではないのでしようか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游歌 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ この物語の主人公ちゃんの名前って固定なんでしょうか？ (2022年9月10日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年2月25日 18時
