45ステージ ページ26
グスッグスッと廊下に私の嗚咽が響く
あの後太宰さんは
私の手首の骨が折れるんじゃないかって位の力で手首を引っ張っている
「君達、何時そんなに仲良くなったの？
如何して中也とかいう帽子置き場にしか目を向けないの？
如何して私には一つもそんな目を向けてくれないのだいA？
私は気が可笑しくなりそうなのだよ・・」
前を向いて云っているから表情は分からないけれど
その声は悲しみに包まれていて
何時ものあの余裕さは何処に行ったのだろうかと疑うくらい
(どちらかといえば私の方が泣きたいのですが・・・)
急に視界が変わった
目の前にいた太宰さんが
私をこれでもかというくらい強く抱きしめる
『うえあ？！』
私の首に顔を埋める彼
蓬髪が顔に当たってくすぐったい
首に伝わるほんの僅かな温かい水の感覚
＿＿＿なんで泣いて・・るの？
「Aちゃん
＿＿＿＿私を一人にしないでおくれよ・・もう一人は嫌なんだ・・」
『ッ・・？！』
その横顔は
親に見捨てられた、たった一匹の小鳥のように見えた
もしくは
親を早いうちに亡くし、一人で生きていかなくてはならない少年を思わせた
『・・・っ』
「君だけが私の光なのだよ・・
お願いだから中也の方になんか行かないでくれ給え・・」
背中に回していないたらりと下がった腕を
ほんの僅かに背中に回す
「っ・・・」
私は中也さんが好き
愛している
けれどこの感情は？
この感情の名前は一体何ていうの？
＿＿＿＿「肯定したのだと・・考えていいかい？(黒笑)」
『え・・・？』
何を・・・
まさか・・・・嘘でしょう・・？
「気付くのが遅いねえ・・A、もう君の部屋の前まで来た」
『如何して・・酷いですよ・・っ！！』
「私を好きだとは一言も云わない君には苦労したよ・・
まあ・・先程の行動で、もう私を好きだと認めたようなものだけれどね？」
＿＿＿あの部屋の扉が開かれる
私に可哀想だと思わせることで遠回しに・・行動で好きと云わせるようにしたんだ
＿＿＿天涯のある寝台がみえた
「今日はお楽しみだと云っただろう？(黒笑)」
身体がうまく動かない
呼吸が出来ない
「君は＿＿」
聞きたくない・・聞きたくない！！
「うまく孕んでくれるかなあ？？(黒笑)」
私の頬に冷たく長い指が当てられる
この感情の名前は＿＿＿＜後悔＞だ
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凜子(プロフ) - 幻想見る主人さん» ありがとうございます！！！・・スランプにはまったのと英検で遅れそうですが頑張ります！！ (2018年6月2日 22時) (
レス) id: 039beb8009 (このIDを非表示/違反報告)
凜子(プロフ) - バショーさん» ありがとうございます！！・・スランプから抜け出せるように頑張ります！ (2018年6月2日 22時) (レス) id: 039beb8009 (このIDを非表示/違反報告)
幻想見る主人 - ワァ...続きがメチャクチャ気になる...更新頑張って下さい！ (2018年6月2日 22時) (レス) id: 8edca21fd9 (このIDを非表示/違反報告)
バショー - 続きがきになります！無理せず頑張って下さい！ (2018年5月22日 23時) (レス) id: 36dfe0abc8 (このIDを非表示/違反報告)
凜子(プロフ) - 結城さん» わあ！！ありがとうございます！！何分今スランプでして・・・来週には続きが書けるようにはします！！ (2018年5月20日 0時) (レス) id: 039beb8009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凜子 | 作成日時：2018年2月24日 10時
