恐怖シンドローム３ (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:3,318 hit

第九十七話　シルヴァページ2

…しばらく、ハウトを背負い道なき道を進む…
ここはどこなんだろうか、スマホとか持っていない。
持っているとしたらハウトが持っていた剣「黄金の約束」
私の刀の「白銀の絆」後は二つの拳銃「黄金の永遠」と「白銀の勇気」だけだ。

「…ハウト、私達って…最強の親友だよね…」

…勿論返事は帰ってこない。もう…喋りもしない。

歩き続けた結果、とある草原にたどり着いた。
風が吹く、気持ちよくはない。
大きな木が見えた、私は木陰に向かう。
木陰に着いた私はハウトを木陰の下に寝かした。

「…ここなら、安らかに眠れるよね……」

分かっている、だけど、話しかけてしまう。

「…ハウトと親友で私、嬉しかった……ハウト………
　私、絶対…生きる……あの怪物らには負けない…屈しない………
　だから、だからさ……私の事、見守ってよ……………………」

黒い涙がハウトの顔を濡らす。
……黒い涙は銀みたいに光り輝いている。
また風が吹く……本当はまだここに居たい、けれど…新しい一歩を踏み出してと
ハウトが言っている気がするんだ。
私は立ち上がり。この草原を離れる…
また暗い道を歩むのか……そう思っていた時。
何か機械の音がする、いや…バイクか。
その音は近づいていき、私の目の前で止まった。

「…お前さん、大丈夫か？怪我しまくっているが…」
「…ルインか…私は大丈夫、だから…今は場所を移そう…話とかはそれから」