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ジェベリアはソファに座り本を読んでいたジョンの太ももに頭を乗せた。いわゆる膝枕の形である。組んでいた足を退け、頭を乗せるのに都合の良い状態にし、気分良さげにみゅうみゅうと鼻歌を歌っている。
ジョンはちらりとジェベリアの方を見たが、特に何かを言うわけでもない。休みの日にジェベリアがこうしてくるのはそう珍しい事というわけではなかったのだ。
適当に少し撫でてから本に意識を戻す。が、撫でる手を止めるとジェベリアはジョンの服の裾を軽く咥えて引っ張ったり、鼻先でつついて催促をする。
「……どうしたの？」
「撫でないの？」
「撫でてほしい？」
「まあねぇ……で、どうなの？可愛がってはくれないの？」
仕方ないねぇとジョンは苦笑して、ジェベリアの大きく長い猫に似た耳を撫でた。くすぐったいようで、ぴくぴくと耳が痙攣する。
耳を撫でた後は首、喉元、顎を撫でられる。甘ったるい猫撫で声をあげながらジェベリアは頭をジョンに擦り付けた。
ジョンは彼女の口元に指を寄せると、ジェベリアは吸い付いた。わざとらしく舌を巻き付かせ、柔らかな唇で優しく締め付ける。小さな水音を響かせ、上目遣いにジョンを見つめ。
「天使ちゃんったら、随分と積極的だね？」
ジョンは片手でジェベリアの耳をつまみながら、彼女の口内で指をゆっくりと動かした。舌先や舌の裏といった刺激に弱い部位をくすぐるとジェベリアは身を捩らせる。
「ダーリンだってやりたいでしょ？ここ最近ご無沙汰だったじゃない。……そうだわ。上の口でやるか下の口でやるか、どっちが良い？それとも別の部位を使う？」
「本当に積極的だねぇ……」
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