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すっかり夜になってしまった。灯りも消して、零は萬が横たわる布団の中に入り込み、優しい手付きで萬を撫でた。頭、頬、首、胸元、腹、腰。そして陰部へ。優しかった手付きは艶かしいものに変わり、零は媚びるような顔で萬を見上げていた。窓から差し込む月の光が、その顔を照らしている。
零は萬と唇と唇を重ねる。はじめは互いの唇をついばむように。
先に舌を相手の口に入れたのは萬の方だった。それだけでなく、仕返しとばかりに零の陰部をつつく。悩ましげな呻きをあげる零であるがそれでも撫でる事はやめず、どころかより萬の陰部を刺激しはじめた。
萬も零の陰部に指を挿入する。すっかり濡れた柔らかな肉を、わざと大きな音を立ててかき乱した。
「んっ」
思わず声をあげて、零はようやく萬の唇を解放した。酸素を吸おうと、軽くのけぞって呼吸をしている。だがその手はいまだに萬の陰部を握っていた。ずっと刺激されていたためか、硬くなっている。
「……いれますよ？」
「う、うむ」
零が頷くと、ゆっくりと異物感が増えていった。まだ挿入されたばかりというのに零は肩で息をしていた。全身が熱されているような感覚があった。
萬はそんな零の様子を愛おしげな顔をして眺めていたが、緩やかな動きで突きはじめた。突くというよりは擦ると言った方が正しいだろうか。そのくらい穏やかな動きだった。
「う、うごくなぁっ」
零はそう言うが、萬に自分の身体を押し付けるように擦りつける。奥まで全ていれてしまおうとしているようだった。本人は快楽から逃れようとしているつもりだったのだろうか、萬の身体に必死に抱き付いてもきた。
萬が数回突くと、零は更に硬直し、そして次の瞬間にはぐったりと力なくなった。萬は気遣うように彼女の頬を撫でて、再び突きはじめた。それも、先程よりも強い動きで。
「ひっ、ひぃい」
情けない声をあげて零は目を白黒させている。萬は零の美しい羽を巻き込まないよう注意しながら零を仰向けにし、のしかかる。快楽からの逃げ場をなくした零はもがく事しかできなかった。
この後、何度も絶頂を迎えたが萬は手を緩めず、萬が三回絶頂するまで終わらなかった。
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