談話 ページ27
「うーん、おはよう華璃ちゃん」
「おはようカチュア。早速だけど社員証のメール見てみ？」
眠たげなカチュアをそのままに、あたしは大きく伸びをする。色々と確認していったのだが、社内ネットは良好なようだったのが一番の収穫かも。職員さん達とコミュニケーションもできるし、ゲームだってやれる。
「え、嘘。何これ、これってほんと？」
「みたい。でも大丈夫だよ、よほど無駄遣いしなければ一ヶ月くらい楽に過ごせるくらい食料もあるし」
ネットだってほら、とあたしは自分の社員証の画面を見せる。社内の掲示板だ。
『576:ロボット大好き』
『毎度思うけど、休暇っていうならぱーっと旅行とかしたいよねー』
『まあ落ち着いてゲームできるし僕としてはこれも良いけど』
『577:セクシー羊』
『＞＞576』
『ほんとそれーwww巣籠もりとかきついわー』
『578:イグ』
『まあ久々に羽を伸ばせるのだし、楽しもうではないか』
『579:セクシー羊』
『＞＞578』
『やだぁイグちゃんたら、ハンドルネームつけてないの？』
『580:イグ』
『慣れないんだよこういったものには』
『581:ほわいと☆うさぎさん』
『一ヶ月も女を抱けないなど耐えられない。早く吸血鬼に性的愛着作業したい。させてください』
『582:チョコプリン』
『＞＞581』
『できる自制じゃねえだろお前』
『583:セクシー羊』
『私もイグちゃんに性的愛着作業したぁい』
『584:イグ』
『＞＞583』
『制圧されたいのか貴様』
「掲示板も楽しそうだし、しばらくは飽きないと思うよ。他にもいろいろとやれる事はあるし」
端末を操作して、いくつか見せる。職員さんによるゲームの攻略動画配信、休暇の過ごし方講座。
「とりあえず、この休暇をどうやって過ごすか考えようよ。この動画見よう」
「そうだね、分かった！」
あたしは目的の動画以外のタブを閉じた。
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