第七十二話 ブラウ ページ25
僕はこの世界を変えたかった。
僕はこの世界を救いたかった。
僕はこの世界を癒したかった。
それこそが、僕らの目覚めた理由なのだから。
その行動は、この世界の狂気に気づき、世界の為に動ける人間の義務だと思ったから。
「兄さん、どうして知らない人の為にここまでできるノ?」
ふいに、弟に聞かれた。
僕は笑顔で答えてやった。
「苦しめられてる弱い人がいたら助ける。当然のことをしてるだけだよ」
弟は普段通りの声色で言った。
「兄さんがこの前『助けた』ミュータントが、ここで暮らしてる人間を何百人も殺してるらしいけど、それはいいノ?」
「それでも、誰かが虐げられているのはよくないことだよ」
「兄さんがそう思うなら、ボクはついていくヨ。だって、他にすることないしネ」
弟は歯を見せて笑った。
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ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年12月16日 22時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 更新します! (2019年12月16日 22時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 更新しましーた (2019年12月16日 22時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 更新しまっす (2019年12月16日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年12月10日 22時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
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