だいたい死ぬやつら

【C-001-Y】 ページ27

【管理ナンバー】
C-001-Y


【コードネーム】
動物性ユグドラシル


【需要】
C-001-Yは動物性タンパク質で構成された高さ八十メートルの巨大な樹木です。枝からは人間が紐のような器官で吊り下がっており、生命活動が確認されていないにも関わらず、彼らにはまだ意識があります。これは、彼らの首をくくりつける紐のような器官が関係していると仮定されています。この事以外には首を吊っている人間に異常性はありません。

C-001-Yの周囲百メートル以内に侵入すると、侵入した人間はC-001-Yの根に絡め取られ、C-001-Yに取り込まれます。取り込まれた人間は紐のような器官で首を吊られ、一般に窒息した人間と同じ反応を示します。しかし、未知の手法により脳活動は行われているため意識はあり、こちらに助けを求めます。

C-001-Yは人間を取り込むごとに成長します。その限度は確認されておりません。何としてでも成長を阻止してください。また、C-001-Yはおよそ一ヶ月ごとに人型実体C-001-Y-1を複数体生成し、職員を自身に引きずり込もうとします。C-001-Y-1を撃破し、C-001-Y-1の肉片は処分してください。

成長限度が確認されていませんが、回収したサンプルの調査によるとC-001-Yは未知の原因により無限の新陳代謝を持ち得る事が確認されたため、成長限度はないものと思われます。計算上、C-001-Yが地球を覆い尽くすほどの大きさになるためには[データ削除済]人の人間が必要になると思われます。また、一日に一人の人間を取り込むと仮定すると、C-001-Yは[データ削除済]年で地球を覆い尽くすと考えられます。


【管理方法】
決してC-001-Yの周囲百メートル以内に近寄らないでください。定期的なC-001-Y-1の撃破のため、担当職員は武装エージェントを待機させてください。


【担当職員】
D400


【補遺】
C-001-Yの肉片からは非常に管理が容易なタイプB幻想体を制作可能であり、現在も上級職員の量産に活用されています。

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