だいたい死ぬやつら

【B-002-Y】 ページ23

【管理ナンバー】
B-002-Y


【コードネーム】
アナンタシェーシャ


【需要】

B-002-Yは、全長十メートル前後の有機生命体型幻想体です。その容姿は深海魚リュウグウノツカイに酷似していますが、リュウグウノツカイにはない紫の縦縞模様があります。

B-002-Yはテレパシーを用いて職員とのコミュニケーションをとる事が可能です。B-002-Yには非常に高い知能があり、またB-002-Yは幻想体の起源に関する多くの情報を知っています。その情報に信憑性があるか否か、現在調査中です。

『インタビュー記録』
B-002-Y「ワタシは箱を作って、他のいろんなものを入れてここに来た。でもそしたら、ワタシも中身の一部になっていたし、変なゴミもついてきたの」
インタビュアー「それは、どういう？」
B-002-Y「箱は現実性を歪めたの。シュレディンガーの猫みたいに観測されなかった現象が重なり合って、ワタシも歪んだ。でもこれはチャンスだよ。あれは良いゴミ箱になった」
インタビュアー「もっと分かりやすく教えてもらえませんか？」
B-002-Y「彼らはワタシが連れて来た。ごめんね、悪気はなかったの」


【管理方法】
B-002-Yは縦五十メートル、横百メートル、深さ三十メートルの水槽に、海水と同程度の塩分濃度の水と共に収容し、一ヶ月に一人、下級職員を餌として与えてください。担当職員はB-002-Yが未知の情報を提示した際にはそれを報告してください。


【担当職員】
Y178
H219


【補遺】
B-002-Yには一人息子がいるそうです。ですがそのような存在は現在確認されておりません。

B-002-YはC-001-Yの調査実験時に偶発的に発生した幻想体です。C-001-Yの記憶を所持している可能性があり、引き続き調査が必要です。

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