第八十八話 ショウ ページ43
落ちる。落ちる。落ちる。
倒壊していく建物と共に重力に従い落ちていく。
「兄さん!着地するよ!
「おうよ!」
アリサの声と共に地面に叩きつけられる。
しかし。痛みはない。
バイーン。一度飛び上がって何度かバウンドする。そこから、床に着地するとバウンドの元になっている物体は消えた。
「成る程。ここが、生物兵器の収納庫……中枢部……か……」
ボロボロになっている地下は後、数分も持たないだろう。だが、ここには頼れる妹がいる。目を会わせるとアリサは頷いた。
「
すると、落ちていく瓦礫、倒壊し始めた建物はピタリと止まる。色も灰色になっており、しかも俺たちは動けてる。
アリサは肩を上下に揺らしこう言った。震えた声でこう言った。
「持っても15分だ。皆に連絡する。『全員聞こえるか?……建物の倒壊を一時的に止めた。15分が限界だ。頼んだぞ』」
「ふむ。じゃ、さっさと主電落とすか〜」
そう言いながら全てを管理している機械を探す。
あった。まだ生きてた。
俺は、機械に手を当て目を閉じて集中する。
「『接続。操作。確認。正常。』」
「やぁぁっ!死ねぇ!」
後ろでアリサが日本刀をぶん回しながら生物兵器を殺していく。
「『生物兵器、製造停止。完了。現在、停止中の生物兵器を完全冷凍。完了。今出ている生物兵器の量……約1000。』」
多っ!?バカなの!?
否、1万とかだったら終わってたね!
「ふぃ……これで、後は出てるやつらだけだね……死ね」
機械を見ていた俺は、後ろに迫っていた生物兵器を串刺しにする。
何度か痙攣した後それは絶命した。
「……やるぞ、アリサ」
「えぇ、兄さん!」
うようよと集まってくる生物兵器。俺達は背中を合わせ武器を構える。
此処は生物兵器が出現する。巣みたいなもの。
確実に量はいる。けれども俺達はただ、奴等を殺すことだけを考えた。
そして、此処にいる生物兵器を殲滅するため地面を蹴った。
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白雪の鴉亭(プロフ) - 更新終わりました。短くてすみません。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - 昨晩は本当にすみませんでした。小説を更新します。 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 終わりました。お話を追加しようと思ったのですが、文字数の関係上一話では収まりきらないと判断しましたので続編の方に書かせて頂きます。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 更新します (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年4月3日 16時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
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