第五十話 ヒトミ ページ4
「俺は先に進んでいる、ミスはするなよ」
俺とマコトは地下へ降りた後、別行動をすることにした。
今回の俺の目的はスザンナ・ローズを殺すこと。殺した後、生物兵器がある部屋に集合。
その間マコトには地下内を動き回り他に出口がないかなどの確認をしてもらうことにした。
「分かってる」
そう答えた後、俺たちは別行動を始めた。
広く、綺麗な地下研究所の廊下を見渡しながら俺は歩くが、スザンナは見つからずついに生物兵器収容室まで来てしまった。
「……ここにいたりとか…」
あ、いた。
まさか生物兵器収容室に居たとは…まぁ殺した後移動する手間が省けたしいいか。
俺は能力を発動し、スザンナの元へ静かに近づいていく。
俺の能力は復讐心を持つと身体能力が上がる、という能力だ。俺は適当に昨日皿が割れた事を思い出し、能力を発動させた。
……ざっと二倍か。俺の能力は持った復讐心の強さと同じく身体能力もあがる。最大七倍ほどだ。
この程度だったら当たり前だな。
「………」
俺はスザンナの後ろえへ回り、奇襲を仕掛けた。
「……ッ…何者!?」
バァンと、収容室に大きな銃声が響いた。
勿論銃で撃ってくる事も警戒してたため、心臓には当たらなかったが腕をかすめてしまった。
刃物と違って肉をえぐられるので正直クソ痛い。なんでこんなに冷静なのか不思議なほどだ。
動き出そうとした瞬間、首から何かがカランと音を立てて落ちてきた。
「……」
嗚呼あのペンダントだ。粉々に割れていて、もうつけれる事は無いだろう。
不思議と悲しくも、怒りもない。
復讐心だけがその場に残り、先程よりも体が軽くなった。
スザンナは逃げずに俺を殺そうと思ったのか、銃弾を入れ直していた。俺はそいつの腕を狙い、思いっきり殴った。
ゴギッ
「…………ッハ………!」
骨が折れたのか知らないが俺は間髪入れず殴り続ける。
足、腕、腹……女の声も聞こえない。
「………」
喋らなくなったが、多分生きてる。
ここで殺して死体を置きっぱなしにするのはなんだし適当に捨てておこうと思い、女の髪を持ち収容室から出る。
そうだ、被験体の部屋にでも捨てておこう。
「はは、今日のおやつだよ〜」
俺は女を被験体の部屋に投げ入れた。
さて、右腕は使えなくなってしまったしペンダントも割れてしまったが、取り敢えず目的は完了した。
俺は急いで生物兵器収容室へ戻った。
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白雪の鴉亭(プロフ) - 更新終わりました。短くてすみません。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - 昨晩は本当にすみませんでした。小説を更新します。 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 終わりました。お話を追加しようと思ったのですが、文字数の関係上一話では収まりきらないと判断しましたので続編の方に書かせて頂きます。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 更新します (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年4月3日 16時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
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