第六十九話 マコト ページ24
時は少し遡り、生物兵器が姿を現わす前…
「はぁ……おせーな」
地下の下見を終え、生物兵器収容室へ移動したマコトは幼馴染のヒトミを待っていた。
地下に俺達が入ってきたエレベーター以外に入口は無く、非常階段なども無かった為、俺達の計画は総潰れになりそうだ……まぁ、ほぼ未定が予定みたいなものだったので別に良いのだが。
「あーごめん、死体を置きっぱなしにするのはどうかと思ってな」
「やっと来たか…暇すぎて監視カメラのハッキングを全て終わらしてしまったぞ」
「元々そういう予定だろ」
ヒトミが右腕に包帯を巻いた状態で収容室に入って来た。
俺は特に心配せず、ヒトミに話し掛けた。
「さて、生物兵器のカプセルを壊すとするか……言っておくがお前と俺が生きてなきゃ目的は達成されないからな。自己犠牲とか絶対するなよ」
「んー…どうだろ?マコトが危なかったらするかも?」
ヒトミは微妙な返答をしてきた。いつもなら「はいはい分かってますー」とか言うのに。
「そんなに俺を救いたいなら救えば良いさ…俺は社会の敵だがな」
「そんなの知ってる知ってる…良いんだよ。今回俺は俺の好きな事をする」
「ふ〜ん…どうでもいいな、早く壊せよ」
俺はヒトミにカプセルを早く壊すよう急かした。
これ以上ヒトミから何か言われるのが怖かったのかもしれない…が、そんな事を考えても何もならない。
「はは……じゃあ、壊すよ。」
そう言った瞬間、ヒトミが左手を振り上げた。そして、
バリンッ
「ははは…!!!……さぁ!生物兵器達のお出ましだ!!!皆様!恐怖に震えるがいいさ!!!」
そして、爆発音が鳴り響いた。
皆様…突然の敵襲に焦ればいい。
爆風が俺の肌に当たる。
さぁ、戦闘開始だ。
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白雪の鴉亭(プロフ) - 更新終わりました。短くてすみません。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - 昨晩は本当にすみませんでした。小説を更新します。 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 終わりました。お話を追加しようと思ったのですが、文字数の関係上一話では収まりきらないと判断しましたので続編の方に書かせて頂きます。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 更新します (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年4月3日 16時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
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