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第六十三話 トツキヨ・コウム ページ18

ふぅ、なんとか間に合った。

俺が今いる場所はドロモスワークスカンパニー本部の前だ。

そう、これが今回の仕事ってやつだ。

正直、眠いからさっさと終わらせて帰ろ…。

てか、だいぶ人数が多い気もするのは俺だけか?

まぁ、いいけど。

てか、カナデってこういうところでもポジティブというか何というか……アレなんだな。

なんて思いながら少し見ているとあるものが目についた。

あの大荷物、、なんだ??

っと思ってるのは俺だけじゃなかったらしい。

「その大荷物は何?」

「んー? あー! これ? えへへ……ちょーっと待ってね……!」

そう言いカナデは荷物をゴソゴソと漁り始めた。

そしてカナデの荷物からは全員分の通信用イヤフォン。
そしてカナデはそれを全員に配り始めた。

うん?
今回の仕事にこれは必要だったか??

確か仕事は総帥の逮捕だったはずだが…

と思いカナデに聞いた。

「……おい、何故これを渡す?」

「だって、今回の目的は総帥の逮捕じゃない(・・・・・・・・・)もん」

はぁ?

俺はついポカーンとしてしまった。
きっと俺だけじゃないと思う。と信じたい。

するとカナデはそれを見て詳しく説明してくれた。

「表上は総帥の逮捕。本来の目的は『月の希望』ミアとドロモスワークスカンパニーの被験体3名の救出、後、小幡さんも。唄が予知した生物兵器の暴走を止めること。オケイ?」

すると次にフイロが質問した。

「……被験体の救出は百歩譲って納得はいく。けど、『月の希望』ってドロモスワークスカンパニーが開発したフォボス症候群を治すためのAIだよね?何で?」

それに対しカナデの姉が答えた。

「『月の希望』ミアさんは奏の年の離れた幼馴染みでした。病棟に入院しててドロモスワークスカンパニーに目を付けられたのでしょう……実験に実験を加えられ無理矢理(・・・・)人では無いモノ(月の希望)』にされてしまったのです」

そうだったのか……

するとウタが喋り始めた。

「……ねーさんって色々とヤバイ経歴の人関連、多いよねぇ……『太陽の夢』だって……」

……

バシッ

ウタが「ねーさんの……」と言おうとしたところで俺は思いっきりウタを叩いた。

するとウタは悲鳴をあげた。

まぁ、自業自得だ。
恨むなよ?

「ま、取り敢えず、コレ着けて。カンパニー内ではこれで連絡取り合うから。んで、今から皆に送っる資料の通りの手順でよろー」

と言われたから俺は言われるがままに、取り敢えずイヤフォンを耳につけた。

そしてカナデは誰かの言葉を遮るかのように指をパチンッと鳴らした。

第六十四話 シラベ→←第六十二話 トツキヨ・テンム



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白雪の鴉亭(プロフ) - 更新終わりました。短くてすみません。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - 昨晩は本当にすみませんでした。小説を更新します。 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 終わりました。お話を追加しようと思ったのですが、文字数の関係上一話では収まりきらないと判断しましたので続編の方に書かせて頂きます。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 更新します (2019年4月4日 1時) (レス) id: 3b71435c15 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年4月3日 16時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ x他9人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年3月27日 21時

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