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第十四話 ヒトミ ページ15

「あ"〜……完全に失敗した。」


昨晩、俺は遊び半分でドロモスワークスカンパニーという健全な薬品会社のセキュリティをぶっ壊して、カンパニーの裏側……不正やら生物兵器の開発などについて知ってしまった。
……いやさ…無駄に硬いセキュリティだったし…まぁ少し怪しかったってのが俺の言い訳だ。

ところで俺は失敗した。セキュリティを破ってドロモスワークスカンパニーの裏について知ったことはいいとして、アクセスの痕跡を消すのを忘れていた。



………しょうがない!!だって徹夜だったもんな!!眠すぎてセキュリティ破っただけで満足しちゃったんだな!!!しょうがねぇ!!!

まぁこれも言い訳なのだが。


「ヤバい…絶対向こう側に住所とかバレてる……どうすれば……」


……もはや出来る事はないな。
そう察した俺は、同じく徹夜で手紙を書いていた幼馴染、マコト・イクサビを呼びに行った。


ガチャ

俺はノックもせず、[マコト]のネームプレートがかかった部屋のドアを開けた。


「おい起きろ、まこちゃんキミに残念なお知らせがある。よく聞け」

「…なんだいひとちゃんこんな早朝から」

マコトは椅子に座ってパソコンをいじっていたが、起きたばかりなのか少し眠そうにしていた。


「昨晩…いや今日の朝さ、俺セキュリティぶっ壊したでしょ?」

「そうだな」

「アクセス痕跡消すの忘れてた。」

「…………」

マコトが目をかっぴらいて「ハァ???」みたいな目で俺を見てくる。やめろ、そんな目で俺を見るんじゃねぇ……正直すまんかった。

「まぁ別に気にしなくても大丈夫だな!!」

…は?

「…何言ってんの?…アクセスから住所を知られたら弱味を握られたと同然……協力なんかより俺たちを潰したほうが口封じできるかもって思うかもしれない!協力ができなくなる!!」


俺は思わず大声で叫んだ

しかし幼馴染は静かに答えた


「別にいいんだよ…はなから協力する気なんて全く無い。」

「…は?」

幼馴染から出た予想外の言葉…意味はわかる。しかしどういう意図なのかが全く分からなかった。


「協力なんてしてやるものか。俺は自由が好きだ…このチャンスに“ドロモスワークスカンパニーと協力”なんてものに縛られたく無い。だから全て捨て駒…俺は最初から裏切るつもりで手紙を送ったんだよ。」


流石我が幼馴染。酷い発想をしやがる……でもまぁ、前からこんなやつだったな。


「…じゃあ俺は?」

「………勿論、お前も捨て駒だ。」




俺は思わず鼻で笑ってしまった。

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りおーね(プロフ) - 修正終わりました〜 (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
りおーね(プロフ) - 少し修正します (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 祝!続編!!頑張りましょう (2019年3月27日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
零霧―ゼロキリ―(プロフ) - 長めじゃなかったですね、更新終わりました!あと、続編を作る必要があるみたいなんですが…どうすればいいですかね? (2019年3月27日 21時) (レス) id: 64e187c771 (このIDを非表示/違反報告)
雷夜@馬鹿な小説家(プロフ) - 修正完了しました! (2019年3月27日 20時) (レス) id: 4f6eef4efb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ x他9人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年3月21日 17時

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