私はずっと疾風のような彼が好きだった。 (ページ45)

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こんなの許せない！！　：主人公目線ページ45

結局、１対０で御影専農の一点リードのまま、前半戦終了…

私達は、彼らの控室の前まで駆け付けた。

円「おいっ！なんで攻撃しないんだよ！！あれじゃサッカーじゃないだろ！？」

「それが、監督命令だからだ」

円「何だって！？；」

守君が珍しく怒ってます；

まあ、無理もないか…

大好きなサッカーを汚されたら、騙されたようで腹が立つ…

私も、みんなも、きっと同じ気持ちです。

「１０点差でも１点差でも同じ勝利だ。リスクを冒さず、タイムアップを待つ」

円「何もかも計算通りに行くと思ってんのかよ！！？」

「君達のデータは全て把握していると言ったはずだ。俺からはゴールは奪えない。お前達の負けだ」

円「そんなのわかるもんか！勝利の女神は、勝利を強く信じる方に微笑むんだ！！」

「データにないことは起こりえない」

円「データデータって！！そんなサッカーやってて楽しいのか！？」

「…たの…しい…？；」

やっぱり…！！

洗脳されて、何もかも機械のようになってしまったんだ！！；；

許せない…！！

円「そうさ！サッカーは楽しいもんだろ？
仲間とボールを通して通じ合う、素晴らしいもんだ！！」

「…素晴らしい…？
…君の考えは理解不能だ」

円「理解不能って…！！そりゃあこっちのセリフだ！！
見てろ！お前達に、本当のサッカーを思い出させてやる！！」

そうよ…！！

こんな奴ら…

いいえ、この彼らを利用した汚い悪者を許してはいけません…！！

――――――数分前、控室で…

「「「洗脳！？；；」」」

私と風鈴は、試合が終わるとすぐにみんなにこのことを伝えた。

染「じゃあ、なんで試合で言わなかったんだよ！」

「こういう系の機械は、盗聴性のあるものが多いんだよ！
もしかしたら、どこかの誰かが盗み聞きしてるかもしれない…」

壁「そ、そんな…；；
じゃあ、どうすればいいんスか？；；」

『安心してください、皆さん！＾＾
相手は精密機械ですから、衝撃に弱いんです。
でも物理的にいけば、彼らが怪我をしてしまいます…』

風「じゃあ、その…例えば…
何か新しいデータを書き加えたりしたら止まったりする…のか？
例えば、新必殺技とか？」

「さっすが風丸！！その通りだよ！！＾＾」

『ねえ、守君…お祖父さんのノートにシュート技は書いてなかった？
今までなかったような…』

円「うーん…；；

…あっ！！」

あ、何か見つかったかな？