私はずっと疾風のような彼が好きだった。 (ページ29)

今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:3,345 hit

言っちゃった；　：主人公目線ページ29

父「今、何と…？；」

い、言っちゃった///；；；

でも仕方ない…これは私の責任だわ…

『私には思い人がいます。婚約者は不必要ですわ』

明日から、楽しみにしていたFFが始まるというのに…

私の人生って、こんなにあっけなく終わるのね…；

「…ならば、連れてくるがいい」

『…はい？；；』

「聞こえただろう、お前に本当に恋人がいるなら証拠を見せろ！！
明日の試合が終わってから一週間以内にだ！！いいな！！？」

バタンッ！！

父は怒鳴ると出て行ってしまった；；

『はぁあああっ！！？///；；；』

つ、連れてこいも何も…；

殺されてしまうと思ったから咄嗟についた嘘なのに…；；

昔からあの男は、本当に身勝手な奴だった。

私のことを心配するふりをして、犯罪を隠すために私をお金儲けや犯罪の小道具にする。

他の大きな財閥の息子さんと仲良くさせたり…

私の体が弱いことをいい事にピアノや習字や料理なんかを習わせて、財閥の評判を上げようとしたり…

私もそうだけど、風鈴へ対する扱いは私の２倍は酷かったはず…

風鈴には、微風財閥の跡取りにさせる為に厳しい訓練を受けさせたり…

風鈴のお友達のご両親を使って犯罪を繰り広げたせいで、周りの信用を無くされたり…

時には、風鈴にも組織の仕事をさせたりもしていた。

勿論、このことを知るのは、私と風鈴と蘭ちゃん…この家で働くごく一部の人間だけ…

まあ、残念な事に微風財閥は評判の悪い組織なので、悪い噂はよく聞きますが；；

それにしても、どうしようかな…

いきなり恋人を連れてこいだなんて…；

今回の件は私の不注意が招いたことだけど…；；

本当に一郎太君を連れてくるわけにもいかないし…

大体、彼は私の事なんて只の幼馴染だと思ってるだろうし…///；；

まあ、この微風財閥にこれ以上関わらせるわけにもいかないので良いんですが；；；

うーん………；；；

仕方ない…！！今回は、風鈴に変装で頑張ってもらおう！！；；

父は私達なんかに全く興味ないから、大丈夫なはず…！！

よし、明日の試合の為に今日はもう休もう…！！

『蘭ちゃん、今日はもう休むわね』

「…ええ、承知致しました。おやすみなさい…」

『ええ、おやすみ…＾＾』

いよいよ地区予選編突入です！！